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2023/8/9 常滑

というわけで、先日の遠足について記す。

・朝早く目覚め、準備をしようとするがまだ家から一歩も出てないのに汗がどんどん出てきて酷かったのでシャワーを浴びた。

・そんな朝早くから起きて何処に行くのかというと、『常滑』という土地だ。焼き物で有名らしい。今年の正月にも訪れてきて、結構良いところだったので改めて行きたいと思っていたのだ。

・名古屋から1時間ほど電車に乗り、到着。

・『やきもの散歩道』の方まで歩き、喫茶『nuu』にて朝食兼昼食をいただく。涼しげで素敵な店だったし、キッシュがめちゃくちゃ美味しかったな。キッシュってそんなに食べる機会ないけどたまに食べると本当にめちゃくちゃ美味しくて感動する。これって家でも作れるのかな。いつも少し物足りなさを感じてしまうので一回沢山作って沢山食べてみたい。

・食事を済ませた後、しばらく散歩する。常滑という土地、絶妙に“特に観光地とかじゃないけど歩いててなんとなく「旅行してるな〜」って気持ちになるような街“だった。ただ知らない街を歩いてるってだけじゃなくて、「旅行しているな」って気持ちになるのは心のどういう部分に起因しているんだろうと不思議な気持ちになる。

・建物が少し古いとか、海が近くにあるとかそういう“場所“の要素も勿論あるんだろうけど、それよりも「自分はこの街に住んでないんだな」と思う瞬間が多いのがそういう心に繋がるのかな、と思った。知らない学校とか知らない学校に通う子ども達とか、知らないスーパーで買い物をするおばさんとか、その街にある生活を見てると「あ、自分はここに住んでないんだな」って自覚が強くなり、この部分に僕は“旅行“を感じている気がする。それは少しの寂しさであったり、そこに住んでいる自分を想像した時のワクワク感であったり、色んな感情が複合された感情で、それを僕は「旅行しているな」という気持ちと認識しているんだろうな。勿論他の種類の「旅行しているな」という感情もあるんだろうけど。

・喫茶『MADOYAMA』にて休憩。“桃のパフェ“をいただく。コレがまた凄くて、僕の少ないパフェ経験でも圧倒的に首位に君臨する美味しさだった。なんかこういう桃が丸々一個乗ってるパフェってSNSで見かける度に「いや、食べづらいやろ…」って思ってたけど、この店のは全然そんな事なく、桃を避けて別で食べれる用の皿が用意されてきたり、中の種が予めくり抜かれて生クリームが入ってきたりと、かなりスムーズに食べれるような工夫が施されていた。桃以外のアイス部分やプリン部分を思わず驚いてしまう程美味しくてとても感動的だったな。これを食べるためにまた来たいと思える。

・食後また歩き、『世界のタイル博物館』へ行った。Googleマップの写真の感じからめちゃくちゃ凄い所なのかなぁ…と期待してきたが、実際は思ってたよりこじんまりとした施設だった。代わり(?)に周辺に同じように色んな焼き物についての施設があった。どこも展示というか、資料館という側面の強い施設群だったな。めっちゃ興味があるわけでもないけど、まぁ知らない事が沢山書かれているのでほーんって感じである程度楽しい気持ちで見れる。旅行してる時ってこういう時間あるよなーっと、ここでも思った。

・施設を後にし、海まで歩く。遠かった、沢山歩いた。常滑、良いところだけどまぁ田舎っちゃ田舎なのでとにかく道やひとつひとつの店とか施設の駐車場が超広い。実際はもっと色々あるんだろうけど、余所者がパッと見た感じだとこの町の娯楽が競艇場とイオンモールで完結している感じがする。

・海に到着。全然晴れてないし風も強かった。

・僕海って晴れてる時より曇りの時の方がなんかドラマチックで好きだな〜って思う。曇りというか、雲が沢山あるとなんか絵としての密度がある気がして好きだ。晴れてないけど、人々が沢山遊んでいた。

・同じような写真をたくさん撮った。僕は海に行くと同じ写真を撮り続けてしまう。後で見返したら「同じやん」って思うけど、撮ってる時はちゃんと一枚一枚「今しかない!」って気持ちで撮ってるんだよなぁ…。不思議だ。

・夕陽を見れる感じでは全然なかったので、日が落ちる少し前には退散し、イオンへ向かった。常滑のイオンモールってめちゃくちゃデカい。東海で1番か2番目くらいにデカいらしい。デカすぎて入り口の前にアスレチックとかプールとかあるし、恐竜もいるので面白い。

・デカいとはいえ、まぁイオンではあるので入ってる店とかは無難ではあった。なんらかの和食屋さんに入って定食を食べ、帰路についた。

・前回来た時は焼き物を中心に見て回ったけど、今回は“街“自体を見た感じがするなぁ。距離的にはそんなになのに、なんだか数日間旅行したような満足度があったな。良い旅だった。

・帰りにTSUTAYAに寄ってみると8月末に閉店するとアナウンスされていた。悲しい。悲しいし、なんでこんなことになるんだというやり場のない怒りを覚える。このTSUTAYAのためにTSUTAYAカード作った僕はどうしたらいいんだ……。悲しい…。悲しいな。こうやって街から文化が失われた未来に何があるというのだろうか。僕の居場所はあるのだろうか。

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