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2023/9/15 恐怖

・昨日買った『近畿地方のある場所について』を読んでいる。まだ全然冒頭の方だが、既にとても怖くて素晴らしい。京都出身という事もあり、近畿でこの条件だと…あそこかな…とか色々考えてしまう。そう考えてしまう時点でこの世界観に取り込まれている気がする。

・僕はどうやら映画よりも文字媒体の方が“怖さ“を感じることが出来るらしい。映画とかでしっかりとその怖いもののビジュアルを見せられても、ほーんってなる事が大半だが、文字媒体だと自分の想像の中で1番怖い情景を作る事が出来る。結局怖いものは自分の内から出てくるのだと思う。

・僕は別に霊感は無いが、なんとなく霊的なものはいるんだろうなって思ってる。もっと言うと、霊的なものはいるが、その見え方が人によって違うんだろうなと思っている。“白装束の女“の幽霊を見たと言う人が多いのは、“白装束の女“のイメージが先に「幽霊といえばコレ」という形で全国で共有されているからだと思う。

・つまり、何らかの拍子で“そういうもの“を見てしまった時、脳が1番それっぽいイメージを無理矢理引っ張ってきて視界に貼り付ける…という、ちょっとした認識のバグみたいな事を起こしていて、だからその存在はあやふやで、不気味になる…のかなって僕は思っている。なんの根拠も無いけどね。

・ひとけのない道を歩いていると、時々なんの脈絡もなく急に「怖い」と感じる瞬間がある。そう感じたところで何かが起きたりするわけではないんだけど、この直感みたいなのってバカにならないと思ってる。たまたま僕が見えなかっただけで、何か近くにいるのかもしれない。こっちを見ているのかもしれない。そういう事を考えてしまう。

・こういう事を考えていると、そもそもなんで目で見えるものをこんなに信じてしまっているんだろうと不思議になる。今見えているものは、たまたま脳が“そう見せている“ものであって、本当の事なのか疑わしい気がしてくるんだよな…。目で見ているものなんてまだまだ世界のほんの一部で、本当はもっと何かが近くにいるのかもしれない。人が突然「怖い」と感じる時、目では見えなくても、この身体が何かを見ているのかもしれない。

・つくづく、恐怖という概念は考えれば考えるほど不思議で興味深いものだなと思う。特に本とは関係ないところで話を広げてしまった。まぁ、今日は他に特に何も思わなかったのでもう寝ます。

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