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2023/4/6 分からないけど、理解(わか)る

今日は大須シネマという映画館でアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『ブンミおじさんの森』と『光りの墓』というふたつの映画を観た。

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督(声に出して読みたい名前)の映画は殆ど観たことないけど、去年観た『MEMORIA メモリア』が衝撃的に面白くて年間ベストにも選んだ映画だったので、ぜひ過去作も機会があれば観てみたいと思っていたのだ。

  • ブンミおじさんの森
    まず最初に『ブンミおじさんの森』を観た。アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の代表作?になる映画だと思う。監督の事を知らない時でも、この作品の名前くらいは聞いた事あったので。それにしても、かなり不思議な映画だったな。今生きている人、亡くなった人、動物、虫、精霊、森、湖、岩、宇宙。そういったものがひとつの映画として溶け合っている…としか言えない。美しいは美しいんだけど、時々ギョッとするような表現があったり、ちょっと笑っちゃうようなシーンもあって目が離せなかった。葬式シーン以降の空気感がめちゃくちゃ不思議で面白かった。

  • 光りの墓
    これはめちゃくちゃ僕に刺さったな〜…。この映画も不思議だし、実際頭では何が起きているのか全然理解出来てない。でも、身体や心がなんとなくこの映像世界の事を知っているし、理解出来ると叫んでいるような感覚があった。映像もそうだけど、環境音とかもめちゃくちゃ身に馴染むんだよな。なんならちょっと気持ち良くなってた。これはまさに『MEMORIA メモリア』を観た時と同じ感動である。くそ〜!!あの美しさを上手く言語化したいんだけどもう“理解(わか)る“としか言えない!!!!!!!!上映期間中にもう一回観に行きます。

結局“分からないけど、理解(わか)る!“という事しか言ってない!!わざわざまとめて書くような事でもない気がするが、まぁ仕方無し。

映画館の壁に貼られた監督のインタビューとか読んでると凄く理性の下に撮られた映画なんだろうなという事が伝わってくる。“全くの異文化圏で撮られた物珍しい映画“というだけではなく、政治的背景や彼の死生観など何かもっと独自の切り口がある作品なのだと思うし、だからこそ僕の心にも刺さるものがあるんだろうなと思った。

うーー、他の作品も観たいよーー…。

監督は映画以外でも芸術祭等に作品を出品されたりしているらしいので、もしまた機会があれば観に行きたいと思った。

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