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2023/4/25 京都③

昼に京都駅で友人と合流。

お昼は蕎麦。ザルかせいろだ、それが正論だから(スチャダラパー)…というわけにはいかない気温なので普通にあったかいきつね蕎麦を食う。“普通“と言ってもここは京都、なんと茶そばだ。美味しかった。器も可愛いね。

雨雨雨、とにかく雨。寒い。風も強い。傘持ちたくない。ヤダーとぼやきながらフラフラと京の街を歩く。

目的地の開店まで時間があったので『喫茶KANO』にて休憩。初めて入った喫茶店だけどおじさまおばさまの空間で優雅な雰囲気が漂う。窓辺に座り、外の雨を眺めながらゆらりゆらりとお話をする。チャキチャキと動くシュッとした青年と、朗らかなメガネのおじさんが店を回す。ドラマ『相棒』みたいなコンビで良いなぁなどと思う。

目的地開店。『サウナの梅湯』である。京都の大学生間では些か有名であった昔ながらの雰囲気の残る銭湯である。スタッフの方達も京都の学生という雰囲気があり、心地良い。グッズも可愛くて色々欲しくなっちゃったな〜。

僕はサウナで所謂“ととのう“という体験をした事がない。というか数分そこに居続ける事がまず出来ない。けど此度訪れたサウナには砂時計が置いてあったので、せめてコレが落ちるまでの間はいておこうと決め、ぐぬぬと砂と睨めっこ。偉いものでそういう何か集中出来るものが置いてあると座っている事が出来た。火照った身体を保ったまま、「今ならいける!!」と思い水風呂に飛び込んだ。(実際は飛び込んでない。ゆっくりと入りました。)冷たい…が、耐えれる…!と思った矢先、急にフワッと身体が宙に浮く感覚を得る。「ん?コレがもしかして“ととのう“という事?」などと思っていると足先から急に“暖かさ“を感じた!!なんだコレはなんだこれはと恐怖を感じ、思わず退散……、いや、敗走。くそうと悔しい思いをするが、少なくとも何かサウナの輪郭を掴めたような気持ちがする。今まで“ととのう“が無かった人間にとっては大いなる進歩だったと言えよう。僕の戦いは続く。

施設内にスタッフの方々が自身の生活や思いの丈を書いた新聞が貼ってあってそれを読むのが楽しかったし、“羨ましい“と感じた。京都での学生生活は他の何事にも変え難い。僕だって、許されるならその生ぬるい日々を享受し続けたかった。あぁ…これからの人生に“京都での学生生活“が無いっぽいのが本当に苦しいよ…。

湯上がりの身体を強風に当てながら鴨川沿いを歩く。川でヌートリア(?)のような物体が泳いでいた。

河原町にて『ちいかわらんど』に立ち寄る。ちいかわ。そのものの可愛らしさと、作者の滲み出る性癖と洗練された漫画技術、インターネットの悪意や悪ノリがブレンドされた不思議なキャラクターである。めちゃくちゃハマってるというほどでは無いが、更新されたらちゃんと毎回読むぐらいには目が離せないコンテンツになってきている。可愛い…可愛いんだよな。見ていると妙に胸が痛くなる造形をしている。そしてその感情自体が妙な可笑しみを纏う。この感情はなんなんでしょうか…?

というかグッズ多…ッ!!覇権も覇権じゃねぇか…。

晩飯は王将へ。王将、名古屋にもあるっちゃあるんだけど何故か入る気になれない。王将といえばやっぱ京都だよね!という意識が根付いてるのかもしれない。客入りも少なく、机も汚い。でもビールを飲み、餃子を口に運ぶと「あぁ、そうだよ、コレだよコレ!」と一気に身体が安心していた。大学の近くの王将によく行っていたなぁ。炒飯や焼きそばも、まさに“こういうのでいいんだよ こういうので“の極地という味がする。あー、やっぱ王将好きだなぁ…。

仲野太賀も丁度良い

京都という街は本当に面白い。歩いていると次から次へと言及したくなるような建物や景色に出会える。気付くと僕は“これからもずっと京都にいる人“の身体になっていた。ダメだダメだ。週末には名古屋に帰るんだ。京都の引力に負けてはいけない。でも、人生なんだから別に負けても良いんだよな…と。そんな事を考えながら帰路に着く。

購入物です

明日は映画館へゆく。帰省中だろうと関係ない。僕は映画を観にゆくのだ。

おやすみなさい。

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