家庭内暴力の連鎖を断ち切るための第一歩:子供達に暴力の連鎖を渡さない為に。

どうもです。さくです。

家庭内暴力について僕自身の実体験とフィクションを混ぜた形でどのように克服していったのかを書きました。

僕がDVの連鎖を止めたいと思ったのは

家庭内暴力が先祖代々家族間連鎖しているとしたら

僕の代で止めないと子供達に暴力の連鎖を渡してしまうと思ったからです。

被害者でもあり加害者でもあった自分と向き合い癒しそこを克服する大切さ。

それではどうぞ。


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序章: 暴力の連鎖

子供の頃、僕の家は暴力が日常だった。父親は酒に酔うと母親に手を挙げ、母親はその怒りを僕にぶつけた。殴られ、蹴られ、罵倒される日々。僕は毎晩、ベッドの中で涙を流しながら、いつかこの地獄から逃げ出すことを夢見ていた。

ある夜、特に激しい暴力が家を襲った。父の拳が母の顔を打ち、母の手が僕の頬を叩いた。その時、僕は何かが壊れる音を聞いた。それは母の骨かもしれないし、僕の心かもしれなかった。ともかく、その夜から、僕の中に憎しみの種が植え付けられた。

第一章: 青春の苦悩

成長するにつれ、僕の中の憎しみは育ち続けた。学校では喧嘩が絶えず、教師や友人たちも僕を恐れた。自分が暴力の犠牲者だったことを隠そうと、僕は強く、冷酷になろうと努めた。心の奥底では、暴力に飲み込まれていく自分が怖かったが、それを認めることは弱さを認めることだった。

ある日、学校で大きな喧嘩が起きた。相手は僕にとって些細な理由で挑発してきたが、怒りに駆られた僕は彼を叩きのめしてしまった。周囲の目が恐怖と嫌悪に満ちているのを見た時、僕は初めて自分が父親と同じ暴力の連鎖に囚われていることを自覚した。

第二章: 自分との対峙

高校卒業後、僕は都会に出た。新しい環境で、新しい自分を見つけようとしたが、暴力の影はどこまでも僕を追いかけた。アルバイト先でも、些細なことでトラブルを起こし、職場を転々とする日々が続いた。

そんな中、ある夜のこと。飲み屋で知り合った男性が僕に言った。「お前、そんなに暴力的で何を証明したいんだ?」その言葉は僕の胸に深く突き刺さった。証明したいものなど何もない。ただ、僕は自分の怒りと憎しみに飲み込まれていただけだった。

その男性は心理カウンセラーだった。彼の勧めで、僕はカウンセリングを受けることにした。初めは抵抗があったが、徐々に自分の過去と向き合うことで、少しずつ心の中の闇が明らかになっていった。

第三章: 癒しの始まり

カウンセリングを続けるうちに、僕は自分の暴力的な行動が、幼少期のトラウマに起因していることに気付いた。父親の暴力、母親の虐待、それらが僕の心に深い傷を残し、その傷が怒りとなり、暴力として表れていたのだ。

カウンセラーの助けを借りて、僕は少しずつ自分の過去を受け入れるようになった。父親もまた、自分の傷を癒せずに暴力に走っていたのかもしれない。母親も同じだったのかもしれない。僕は彼らを憎むことから、理解しようとすることに変わっていった。

第四章: 新しい道

自分を取り戻すために、僕は新しい挑戦を始めた。コミュニティワークに参加し、人々と交流することで、少しずつ自分の心が癒されていくのを感じた。特に、子供たちとの交流は僕にとって大きな癒しとなった。彼らの純粋な笑顔に触れることで、自分が失っていたものを取り戻すことができた。

そんなある日、僕は一人の少年と出会った。彼は僕と同じように家庭内暴力の犠牲者だった。彼の話を聞いているうちに、かつての自分を見ているようで涙が溢れた。僕は彼に、自分の経験と、そこからどうやって抜け出したかを話した。少年の目には希望の光が宿った。

第五章: 新たな未来へ

自分と向き合い、過去の傷を癒すことができた僕は、もう一度自分の人生を見つめ直すことができた。暴力の連鎖から抜け出し、新しい道を歩み始めたのだ。かつては暴力でしか自己表現できなかった僕も、今では他人を思いやる心を持ち、人々と穏やかに接することができるようになった。

その後、僕はカウンセラーとしての道を選んだ。自分と同じように苦しむ人々の力になりたいという思いが強くなったからだ。過去の傷は消えないかもしれないが、その傷を力に変えることはできる。それを伝えるために、僕は日々努力を続けている。

終章: 光の道を進む

僕が暴力から抜け出すことができた理由は、過去と向き合い、自分を許し、他人を理解しようとする心を持ったからだ。多くの人達が僕に勇気を与えてくれたように、僕もまた誰かの光となることができるだろう。

この物語は、暴力の連鎖に囚われた人々に希望を届けたいという願いを込めて書いた。誰もが過去の傷から解放され、新たな道を歩むことができる。僕もその一歩を踏み出した一人だ。未来は、光と希望に満ちている。


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どんな理由であれ暴力は全てを傷つけます。

そして

誰より一番自分自身を傷つけて自分を暴力の渦に追い込んでいきます。

なので

どこかで自分がこの暴力の連鎖から出ると決める事は大切な事です。

自分を救う為に一歩進んでみてください。

僕自身がDV治療を受けた時の内容を書いていますのでこちらもご覧ください。

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