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読書会レポート『論語と算盤』2月13日

さくら里BookCafeの第四回読書会、無事終了しました~。今回の参加者は14人で2グループに分かれて読書会を行いました。盛り上がりました( ^^) _
課題本は明治~大正時代に活躍した実業家 渋沢栄一の講演録です。1世紀以上前に刊行された本ですが、今読んでも全く古さを感じません。最初に読んだとき本当に驚きました。
この本が発刊された時代、急激に発展した日本社会に様々なひずみが生じはじめました。渋沢栄一はその原因を鋭い視点で分析し、資本主義経済と社会倫理の根本的な問題にふれています。現代にも通じる渋沢栄一の課題提起について参加者の皆さんとお話ししたいと思いました。

読書会レポートの詳細は👇https://drive.google.com/file/d/1YRJhod5cQgpFexuSpULx0hcmMoEWMRgy/view?usp=sharing

【参加者の皆様からの感想(読書会終了後)】
参加者の皆様からいただいた心のこもったコメント(ありがとうございます!)なので、そのまま掲載します。
🌸(ませさん)初めての参加でしたが、楽しく過ごすことができました。一冊の本についていろいろな方の見方を知ることで、独りよがりの理解に陥ることがなくなるのが、読書会の良い点だと思いました。渋沢栄一は、論語で培った道理を武器として、欧米の資本主義の良い点を十分に咀嚼しつつ、実践した人であったと思います。私は高齢ですが、読書や思索を通じて、渋沢の言う「文明の老人」でありたいと考えています。
🌸(わたなべさん)読後感はあたり前のことが書かれていてるだけであまり響いてくる感じではありませんでした。読書会に参加して、世代によって、感じ方が違うというのは驚きでした。私よりしたの世代(40代)の意見で、この本の内容のようなことは教えられた経験がないとのことでした。また細かい部分をしっかり読み込んだ上での発言から多くの新たな気づきがありました。売れている理由もわかった気がしました。大事な事は本の内容を理解するだけでなく、読んだ上で、どれだけ実践できるか、どうしたら実践できるかをしっかり考えることではないでしょうか。
🌸(ミヤシタさん)今回も、大変楽しく参加させていただきました。新紙幣や大河ドラマでも話題の渋沢栄一さんの「論語と算盤」を取り上げていただいたのは、さすが!でした。資本主義が導入された黎明期に、すでに今日の問題点のほぼ全てを指摘していた渋沢栄一がすごすぎでした。読書会では教育についても議論が深まり、勉強になりました。資本主義に代わるものが、これから現れるのでしょうか?大きな時代の転換期に生きていることを感じさせていただける読書会になりました。ありがとうございました。
🌸(むらいさん)論語と算盤という本を知りませんでしたが、初めて読んで現代でも通用するとてもいい本だと思いました。物質文明が進み、精神が退化するという点、官僚主義に陥っている点、教育が知識に編住している点などを渋沢は100年前に指摘していて、現代でも全く同じ問題を抱えていて、100年経っても解決できていないという点が「問題の普遍性」を示唆していて興味深いと思いました。普通に生きていたら決して知ることがない本と知り合えて、またその本について語り合えるというのが読書会の素晴らしさだなと改めて思いました。
🌸(Morimuraさん)今回も楽しいひと時でした。人間の生きる道について教えてくれていますよね。トーク中「書かれていることは当たり前のことばかり」に思わず苦笑。人の道の基盤が良心と思いやりであるならば、確かに当たり前に誰にでも今日からいつでも実践できますね!渋沢栄一のいう「自立」をもう少しわかりたいです。また参加させてください(^^)
🌸(匿名)おじいちゃんのお説教っぽい感じが苦手で、読むのに苦労しましたが、参加者の方々の話を聞いていて、改めて渋沢栄一のすごさに気が付きました。資本主義の限界が導入時から分かっていたというのはすごいですが、ヨーロッパやアメリカで既に進められていたものを取り入れる側だったから気づけたことかもしれません。現代は資本主義が当たり前になり、世界でも資本主義以外で成功した経済システムがないので、これからどうなっていくのか、楽しみでもあり不安でもあります。

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