『夫のちんぽが入らない』こだま
ショッキングなタイトルながら知人から勧められて手に取った一冊。奇しくも前回読んだ「舞台」と同じように、人とは違っていてしかもコンプレックスを抱えている部分といかに向き合っていくかという物語。しかもその問いに対して二つの物語から感じたのは同質のものだった。それは苦しみを苦しみのまま背負って、無理に解決せずに抱えたまま生きていこうという肯定感。苦しみは人に理解してもらって救われるようなものではなくて、自分にしか本質的には理解できなくて、それについて考え抜いて苦しみぬいたことが財産