コーヒーと恋愛
文学座 3月アトリエの会公演
いつも気になりつつも、
横を通り過ぎるだけでいた、文学座さんのアトリエ公演。今回コーヒーの縁で観に行かせて頂きました。
アトリエの空間に広がる舞台セットが、シンプルさの上に、どこかワクワクされられるような空気が漂っていて、客入れの音楽もオシャレでサロンに足を運んだような気分に。
とても落ち着きました。
コーヒー好きや知識があると、分かる分かるっとなるところや、コーヒージョークも散りばめられていてクスッと(笑)
そこに恋、女性のあり方が混ざり合う世界観。
違う方向に傾けば、
シリアスになってしまうような展開も、思わずえ笑って許せてしまうくらいの深みで留まり、グッと感情移入するというよりかは、テーマのシンプルさに自然と心が動かされる展開で、
時代の背景は戦後間もない昭和だけど、今にも通る、新鮮さとはまた違う新しさをすごく感じました。
演劇を難しく考えている人とか、
今の世界的なことも含めて、今におすすめしたい作品だなぁっと、しみじみ。
自分が脚本の課題として抱えている一つである
押し付け感。
それがないってことは、
こういう事なんだって。
つい、色んなことを付けたり、
捻ってしまったりを考えガチだけど、これくらいシンプルの方が伝わりやすいんだなって、身に感じてきました。演出面でも、なるほどっとなる事が多くて、学びにもなりました。
役者さんの優しさや、裏方のスタッフさんも含めて、いい雰囲気の中で温かい作品に出会えて、学べて、知れて、楽しめて、
やっぱり私は演劇に戻って来るんだなって(笑)
今日までのまどろむ心が救われた感じです。
演劇に触れることを避けていたのは、
嫌いになった訳でなく、
怖さを感じていたから。
だったと、帰り道に思った。
なので、次に観ようと思うものにどこか慎重になってました。だけども、こういう心境の中で次に触れる作品はきっと私にとって、次に進む道に光を当ててくれるんじゃないか、、
という謎の確信が。
今回、棚からぼたもちという言葉が当てはまるかのように、文学座アトリエさんとの繋がりが落ちてきて、改めて演劇との繋がりを感じられて、ホッとしました(*´ `*)
作品との共通点が盛りだくさんで、痛い感じに刺さるのではなくて、それでいいんだよっと励まされました。
モノづくりをしてこうと思っている身として、大切なことにも気づかせてくれました。
コーヒー1杯に注ぐ恋の味を、
味わいませんか?
文学座
3月アトリエの会
『コーヒーと恋愛』
原作 獅子文六
脚色・演出 五戸真理枝
@文学座アトリエ
3/15(火)~27(日)
公演詳細↓
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