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閉じる戦略と開く戦略がある

「伝統と革新 イベントサロン with FUSION _N 伝統の資産を生かしながらいかに今の新しい流れを切り開いていくか」に参加。

URL:
http://eventsalonfusionn.peatix.com/view

今回のイベントでの一番の学びは「閉じる戦略と開く戦略」がコミュニティやイベントには必要ということ。

チャンバラ合戦 -戦IKUSA- 赤坂大樹さんは、

1.シンプルなルールで誰でも参加できる
2.場所さえあれば何人でも参加できる
3.地域の歴史に合わせてカスタマイズできる

上記のフォーマットをつくることで、歴史に興味がない人でもチャンバラ合戦を楽しめる体験というのを生み出すことができるようしていました。

一方で、神保町で古書店をやっているかげろう文庫の佐藤さんの話もまた興味深い。世界的にみても古書店は減少傾向にあるが、神田・神保町には140近くもの古書店がある。おそらく世界一の古書店の町である。そしてなぜ生き残っているのか?というと「ムラ」社会だからということをキーワードにあげておられました。スポーツ店、楽器店、古書店の方どうしが近縁であったり同族が多いとのこと。また話のなかから図書館、美術館、マニアというBtoBに近い領域しか相手していないということをおしゃっていたのでそのあたりもムラっぽさを感じさせるのかもしれません。ただ、一方で近年10年ぐらいは少し小売っぽい取り組みを力をいれているとのことで間口を広げる取り組みもいれているよう。

神保町で本を買おうとするとちょっと怒られたり、嫌な思いをすることあると思いますが、それは店主の方がわざとやっている可能性がある。それでも店主に認められて買うという経験が、プレミアムな経験というか神保町で本を買うという一つのステータスになっていく」というのが逆説的だけども必要ではないか?という趣旨をおしゃっていたのは非常に示唆があるなと。

次に話していたのが、
一般社団法人デジタルファブリケーション協会 代表理事 梅澤 陽明さん。ファブラボも運営されていて、ファブラボと名乗るにはデジタル工作機械(3Dプリンターなど)の種類を設置しておく必要があるというのが面白い。こちらファブラボにいったらいつでもどこでも自分が作りたいものが作れるという安心感を生み出すためにやっている。基礎のところを統一化して外の人が安心して使えるというのは同じブランドで展開する際に大切なことですね。

また、雑貨にカスタマイズする楽しみが増えて、ロフトやハンズさんとも連携されているのは非常に興味深い取り組みでした。

最後は、中川政七商店 井上公平さん。大日本市博覧会をオーガナイズされる立場にいらしてご担当されていた盛岡でのイベントについてお話いただきました。地域の人たちが地域のメーカーと話をする機会があまりない、地域の人たちが地域のメーカの商品を正価で買う機会がないというのが意外とそういうことあるなぁ〜と感じました。他にもあえて奈良の会社が地域のイベントをやることの意味としては、しがらみなく巻き込める、また地域でやっているイベントも実は地元の人に求められていないコンテンツになっていることもあるのでそういった気づきを与えることができるなど自身の活動と照らし合わせても納得のお話でした。外圧で気づきを与えて、地域の人たちが継続的にやっていくというのがポイントなのかなと。

閉じてから文化を作り、開ける。

閉じているけどもちょいみせをして、少しだけ開けておく。

違うところの扉を開けて、新しい価値をつくる。そしてマニア向けに閉じたコンテンツをつくる。など。

この開け閉めというのは自身の活動でも少し意識していきたいと思いました。



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