保育園の洗礼ってやつ

子どもが保育園の慣らし保育3日目で発熱し、
お迎え依頼の連絡がきた。
これが保育園の洗礼か、はやいな。
はじめての発熱、心配したけれど
本人はいたってご機嫌。
いつもより少し甘えん坊な気はするが
思っていたより元気そうで安心した。


熱がある以上、保育園は行けないので
慣らし保育もしばらくお休みだ。
8月は祝日やお盆で保育園もお休みが多く、
慣らしが進まないのも少し心配。

このまま月末仕事復帰大丈夫だろうか。
まだ保育園ではミルクも飲めていないし、
お昼寝もまだできていない。
先生を困らせてしまうのではないだろうか。
やっぱり5ヶ月の子どもを10時間も
親から離すなんて早すぎたのかもしれない。


仕事復帰する以上、考えても仕方のないことが
ぐるぐるぐるぐる頭の中を回っている。


子どもの寝顔をみながら不安にかられていたが、
ふと昔のことを思い出した。



以前働いていた会社でお世話になったパートさん

もともと正社員で、当時は珍しく
女性ながら役職をもってバリバリ働いていた。
管理職だった彼女は仕事が本当に好きだった。
子どもが産まれても以前と変わらず
働くつもりだったようだ。

だけど実際はなかなかうまく行かず
子どもをおばあちゃんの家に預けて仕事に行き、
バタバタと深夜まで働いて、
気づけば数日子どもを預けたままにすることが
何度もあったらしい。


「今考えると母親失格だったな、って思う」


そう言って彼女は苦笑いしていた。


当時は、この人でも上手くやれないなら
私じゃ絶対両立なんてできないなあと
のんびり思っただけだった。

そう思っていたから結婚を機に
育児と両立できそうな仕事に転職した。


でも、実際に子どもと過ごしていると
仕事していなくたって大変だ。


どんどん行動範囲は広がって目は離せないし、
寝てたって子どもが動いたら目が覚める。


「母親失格だったな、って思う」


そんなことないよ。
ママだけが親じゃない。
母親だけが失格なんてことあるはずない。
もしそうなら両親ともに「親失格」だ。

お客様のために遅くまで働いて
家では1人で子どものお世話をして
今なら本当の意味で大変さと孤独が
分かる気がする。


彼女は最後、体を壊して
役職を捨ててパートになった。


その時の気持ちは私には想像できない。


悔しかったかもしれないし、
ほっとしたのかもしれない。


今、子どもの寝顔をみながら
彼女の気持ちを考えると
どうしようもなく悲しい。



はやく元気になあれ。





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