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新規事業が生まれた日|3月5日がSangoportの日に登録されました

この度、3月5日が「Sangoportの日」として新しく日本記念日協会に登録されました。

私たちサクラグが運営する『Sangoport』は、ジェンダーや年齢、住んでいる場所などの境遇に関わらず、多様なバックグラウンドをもつ人々が活躍できる社会を目指しています。
3月5日を「Sangoportの日」とすることで、多様な人々が活躍できる社会づくりについて、より多くのひとに考えていただくきっかけをつくりたいと考えています。

そんな『Sangoport』が生まれたときのお話について、今回は、広報のKyokoが代表のEndoと事業責任者のMoritaに深掘りしました。
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Endo
1983年生まれ。千葉県出身。2012年、29歳の時に株式会社SAKURUGを設立。若手起業家の世界的ネットワークであるEO Tokyoの第24期理事、CIB(千葉イノベーションベース)理事。ジャパンハートエバンジェリスト。民間によるパートナーシップ証明書を発行する「Famieeプロジェクト」にも参画。

Morita  
2019年に新卒入社し、入社前から目標にしていた事業立ち上げを入社2年目で実現。現在は事業責任者として『Sangoport』を運営。その他にも、新卒採用・研修の責任者として組織づくり、会社づくりに携わっている。

Kyoko
2020年9月広報担当としてサクラグに入社。2021年4月にDEI推進室長就任。バックパッカーとして世界33ヶ国を旅した経験を活かしながら、広報とDEI推進室を統括。2022年5月より執行役員に就任。
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新人賞の副賞だった新規事業、信じて任せる

Kyoko:最初のきっかけは?

Endo:新人賞だよね。

Kyoko:毎年、サクラグの新人賞の副賞はお仕事なんですよね。そのときのMoritaさんの気持ちはどうでした?

Morita:率直にびっくりしました。入社前から新規事業やりたいと言っていましたが、まさかこんなに早くできるとは思わなかったです。  

Endo:誰でも、何か仕事をお願いしてそのままになっちゃうケースって多いですよね。だから新規事業お願いしたときMoritaはどうかなと思ってみてましたが、何も言わずともMoritaの方からどんどん事業案をもってきて、これは本気だなと。それでますますこちらも本気になりましたね。

Kyoko:Moritaさんが出した事業のアイディアってどのくらいだったんですか?

Morita:大体100くらいですかね。

Endo:僕の体感では1億くらいありましたね(笑)中にはサクラグには全然関係ないものも。どんなのがあったっけ?

Morita:そうですね、まずはサクラグにまつわる人材系はもちろん、医療系だったり、健康を促進する飲料系のサービスもあったりと、全然関係ないものもたくさん出しましたね。

Endo:やっぱり飲料系の案は今でも覚えていますね。どこかで今後やってみても面白いかもね。僕らは今toB向けの事業だけなので、toCもやれたら良いですよね。

Morita:いいですね。あっためておきます!!


Sangoportに至るまでの道のり

Morita:まずキーワードになったのはSDGsですね。

Kyoko:最初掲げていたのは確か「SDGsを推進する採用マッチングプラットフォーム」でしたよね。そこから、SDGsの中でも「人」に関わる事業っていうのは何か考えがあったんですか?

Morita:そうですね。17個あるテーマの中でも、僕たちが何に取り組んでいたら社会貢献性が高いんだと考えた時に、社内の環境が大きなきっかけとなりました。子育てしながら働くママがいたり、外国籍のメンバーがいたりしたので、その中で少しずつ雇用にフォーカスしていきました。もう一つきっかけとなったのは、僕の原体験からです。僕の母は昔から祖父のお店で働いていたのですが、母が40歳くらいのときに転職活動をすることに。それまで母は民間企業で働いたことがなかったので、転職活動にすごく苦労していたのを覚えているんです。そして実際にサクラグに入社して仕事をしていても、やっぱり年齢や性別でハードルになっているケースがあるなと。そこで色々な点と点が紐づいたっていうのはありますね。

Kyoko:なるほど。その事業内容はEndoさんとMoritaさん2人で詰めていったんですか?

Morita:そうですね。週1,2くらいでクイックにミーティングを重ねていましたね。

Kyoko:そのときMoritaさんは新卒2年目でしたよね。新卒2年目のメンバーが会社の代表と事業をつくるってなかなかないと思うんですけど、Moritaさんとしては周りの同世代と比べてどうでした?同じようなことしてる方っていました?

Morita:いや、全然いなかったですね。なので本当に有難い機会だなと思って。Endoさんに沢山考えをあててフィードバックをもらうことを繰り返す時間がすごく楽しかったことを覚えていますね。


“Sangoport”という名前への想い

Kyoko:続いてSangoportも掘り下げていきたいと思います。まず改めて、Sangoportってどんなサービスなんでしょうか?

Morita:はい。DEIを推進する採用マッチングプラットフォーム、Sangoportです。Sangoportがやっている事業としては、性別、年齢、国籍などの境遇に関係なく、様々なひとの仕事探しをサポートしています。

Endo:あとは企業様にとっては、労働人口不足を解消するために、潜在的な人材を見つけるプラットフォームになればいいなと思っています。今様々な分野でDXが進んでいますが、人は関わった方が良い部分はどうしてもあるので、そこはSangoportで解決していきたいですね。

Kyoko:Sangoportという名前も新鮮なのですが、どのような由来が?

Morita:これもたくさんの案を出して決めましたね。このプラットフォームに本当に様々なバックグラウンドの人が集まってくる、自然界でみても海中のサンゴに多くの生物が集まってきて住処にしたり、外敵から身を守る場所にしたり。Sangoはそんな想いからきています。portは港という意味ですが、僕自身、海外とか旅行に行くのが好きで。空港にいるときって、ワクワク感と少し不安な気持ちが入り混じっているんですけど、帰ってきたら嫌な出来事も楽しかったねと良い思い出に変わるときってありますよね。Sangoportも、仕事探しという経験を通して、キャリアアップに貢献できるようなサービスにしたいと思って、Sangoとportを繋げた造語をサービス名にしました。

Kyoko:多様性の象徴であるSangoと、旅立ちの場であるport。すごく素敵なネーミングですよね。このネーミングは、Endoさんとも色々ミーティングを重ねて決めたんですか?

Endo:いえ、これはMoritaに任せました。信じて任せる、でした。

Kyoko:そうだったんですね。ちなみにSangoportのロゴについて、あの丸は何を表しているんでしょうか?

Morita:嬉しい質問ですね。その丸はportを表したものです。旅立ちということで、サンゴから独立したイメージでデザイナーに作っていただきました。


Sangoportのリリース後、次のステップと今後

Kyoko:新卒2年目の初めに事業づくりを始めて、Sangoportが実際にローンチされたのはいつだったんですか?

森田:2021年の11月ですね、準備期間は2年くらいです。

Kyoko:新規事業をつくって世に出すということがまず1つ大変だったことだと思うんですけれど、そこから実際にサービスを動かしていくっていうのはさらに大変だったと思います。振り返ってどうですか?

Morita:本当に色んな事がありましたね。やってみて上手くいかず戻って、また新しいことをやってみてそれが上手くいって。本当にその繰り返しです。求職者の方との関わりだけでなく、ウェビナーを開催したり、企業様と打ち合わせをしたり。

Endo:あとはテレビCMもやったよね。

Morita:そうですね、会社として初めてテレビCMも出しました。

Kyoko:2023年の1月ですよね。あのCM、すごく良かったです。

Morita:あれも色んなところから反響があってお声がけもしていただきました。不思議な感覚ですよね、自分の作ったサービスがテレビで流れていて、それが登録に繋がる。嬉しいです。

Kyoko:新規事業を立ち上げてこれまで、どんな気づきがありましたか?

Morita:やはり多様性の浸透についてですね。企業様からしたら、まずは人がほしいというニーズがある。そこは潜在的には合っているんだけれど、多様なバックグラウンドの方の受け入れをより企業様に啓蒙していく必要がある。現在はそこに力を入れています。

Kyoko:今後について、遠藤さんはどんなことを期待されていますか?

Endo:DEIを推進する採用マッチングプラットフォームなので、現在のカテゴリーだけではなく、外国籍の方やハンディキャップを持った方、あとは地方の方、そのような方々にも広げていきたいですよね。

Morita:そうですね。カテゴリーを広げることにも今後注力していきたいです。

Endo:なんかそういう世界が見えるのが楽しいよね。

Morita:本当にここ数年でも多様性について取り組んでいる企業様が増えている印象ですよね。実際にお客様の反応の変化も感じていて、まずは取り組んでみようという企業様が増えてきたように感じます。

Endo:あとは多様性について僕が考えているのは、多様性を推進することがゴールではなくて、多様性を推進することで生産性があがりますよってことを伝えたいよね。

Morita:そうですね。今後も、少しずつ経営と採用の溝を埋めることがSangoportの役割かなと感じています。  

Endo:そうだね、最近は多様性に関連するウェビナーもお声がけをいただくことが多くなったので、そこでも変化は感じていますね。伸びているマーケットと自分たちがやりたいこと、やれることがちょうど重なったなという実感があるよね。

Kyoko:サクラグも外国籍のメンバーが増えたり、時短勤務のメンバーが多かったりと、社内でもDEIを推進している企業なので、今後も色々な企業様と協力して広げていきたいですね。

Morita:Sangoportができたからこそ、社内も寛容度が増しているように感じます。

Endo:そうだね、僕たちとしてはあえて多様性を推進するために採用しているわけではなくて、SAKURUGに合う人を採用していったら自然と多様性が広がっていったというほうが正しいかなとも思っています。

Morita:そうですね、今後も採用が最優先というカルチャーを体現しながら、社会にDEIを広げていけるように動いていきます。