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逆噴射大賞2020あとがき

今年度もありました逆噴射大賞!参加されたみなさんはお疲れ様でした!
自分も3本投稿したのであとがきというものをやらせてもらおうかなと思います。


暴力告白


実は今回の投稿期間の数ヶ月前からアイデア自体は頭にあった。

しかしその頃は「学業、スポーツの結果ではなく暴力で評価させる狂った学校」を舞台にした話だった。
でもそれではケレン味が強すぎるし、そんな世界で正々堂々と真正面から告白する奴なんているか?と勝手に疑問に思ってしまい改稿に。
結果、自分を暴力で打ち倒した者とのみ付き合うという信条を持ち、実際何人か返り討ちにしている狂った美少女の話になってしまった。

反省点は、主人公の行動がラストまでないことだ。主人公のアクションがなく、ただの事象の説明に徹しているだけなので物語の牽引力がまるでない。
冒頭800字のドライブ感が評価させる逆噴射大賞においてそれは致命的なミスだったと思う。


タンジェリンをおそれよ



雰囲気ものです。夜の闇にまぎれて、人知れず悪を討ち取る者の話。オーソドックスな退魔アクションだ。牙狼みたいな感じ。
最初は真っ暗な夜闇を、オレンジ色(タンジェリン)に赤熱する刃が照らすイメージ図が頭の中に浮かんでいたのをどうにかして形にしました。
ただ、そんな動機から書き始めた話だけどサンシタの台詞を考えるのが異様に楽しかった。
ニンジャスレイヤーでもサンシタがイキイキしているシーンは、筆者もノッているんだなと感じ取れるほど文のノリを感じるんですが、サンシタって書くのが楽しいんだな……。
それが今回の実りある気付きだった。

黙ってくれシリアルキラー


シリアルキラーの幽霊に付き纏われる主人公が業務中にふっと浮かんでその日の夜に一気に書き上げました。
霊能力を持った主人公に付き纏う殺人鬼の亡霊。そいつはかつて俺が殺した男。だが彼には恨みや怨念がなく、むしろフレンドリーに話しかけてくる。
それって奇妙で居心地が悪いよな……と。

そこに道端に突っ立っている幽霊を霊視する、主人公の霊能力を説明するパートを加えて文量を増していったんだけど、何かが足りない……。

主人公のアクションだ。

説明ばかりで主人公が主体的に動いてない。逆噴射先生も前回か前々回で講評にて述べられていたことだ。
なら仕方ないなどうするかと考えて追加したのが、主人公の除霊でした。現世に囚われた哀れな亡霊を成仏させる描写を挿入することで、主人公の優しさや幽霊へのスタンスを表現できて作品が
ぐっと良くなった気がしました。やっぱり先達の教えというのは大事にするべきなんですね。


まとめ:文章カラテが足りない。


逆噴射大賞2020は例年通り、一人の投稿数の上限は5本。しかし、俺の投稿数は3本。まだ2本も余りがある。
だけどね、これには言い訳があるんですよ……。

今回の大賞でバリバリに傑作・力作・怪作をブチ上げている人たちは、常日頃からのインプットとアウトプットを心がけているのだろう。

そんな彼らが投稿する作品は、言うならば毎日の文章カラテのトレーニングを欠かさない強者の放つ正拳突きだ。
無駄がなく狙いが正確でコンクリートを穿つほどの威力。
対する俺は、普段は怠惰に過ごす人間がきまぐれにぶちかますテレフォンパンチだ。
大ぶりで無駄に力が入っているが、鋭さのない鈍い一撃。コンクリートどころか豆腐ですら砕けない。
しかも二撃三撃と次のコンボをつなげられる正拳突きとは違い、こちらはパンチ一発で精一杯だ。
文章を書き上げる体力がない。
だから3本しか投稿できなかった。リアルが忙しかったのもあるし、貴重な休日の時間をグダグダと無為に過ごしていたのもある。

Q.ならこんな俺が来年の逆噴射大賞でパネェ作品をブチ上げるにはどうしたらいいか?
A.毎日コツコツ努力するしかないじゃない!

これしかないのである。正直面倒だし、楽に文章カラテを鍛え上げられる方法があるなら知りたい。
だがそんなものはない。本当にこの方法しかない。
だってできる人はみんなこれをやっているから……。


やはり逆噴射先生の「プラクティス・エブリイデイ」の精神を胸に、毎日コツコツとインプットとアウトプットを続けていくしかないのだ。

追伸 期間中に投稿作にスキをつけてくださった方々に感謝を申し上げます。執筆の励みになりました。ありがとうございました。更にはリンク付きツイートで感想を述べてくださった方もいらっしゃったのが感謝の極みでございます。僕はインターネットシャイボーイなのでリプでお礼のツイートができず、いいねを押すだけに留めてしまったのをお詫びします。





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