さらぬわかれ 94

それがしは、山村恒之新。山村家は元々御家人で、それ程高い身分ではなかった。
商人や豪農の家の方が、豊かに暮らせていたぐらいだった…
この村に来たのは、元服して役職に就いてから。
さくらと出会ったのは、その頃だった。」
恒之新はさくらに熱い眼差しを向けた。

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