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9年前の「子どもは自分と違う人間」の言葉

こんにちは。sakuraです。
今週は、アウトプットするようにと、平日5日毎日note1本を公開することを目標にしておりました。
なんとか達成です。

本日は、子育てで悩んだ時にふと思い出す言葉について。

日々、仕事と育児を両立しようと奮闘しているのですが、忙しい時こそ子育ては気をつけなければいけないな、と。

9年前に息子を産んだ時に言われた言葉が、いまだに忘れられずにおり、私の子育ての原点になっているともいえます。

産婦人科医師に言われた「子どもは自分と違う人間」

まずは、9年前に息子を産んだ話から。

私は息子を産んだ後、退院するまでの産婦人科入院中に産後うつのような状態になりました。

加減がわからない赤ちゃんのお世話

スパルタのような母乳育児に必死について行こうとして、初めての出産で体はボロボロ。3時間おきの授乳で眠れず、慣れないお世話に時間がかかっていた新米ママになりたての頃。
寝かしつけに3時間抱っこして、授乳して、またそのまま3時間抱っこ。ほぼ6時間を抱っこで夜を過ごした日もありました。

ご飯は自分のタイミングで食べられず、入院中のママが食堂に集まって3食一緒に食べなければいけないので、スケジュールは常に追われた状態に。

入院4日目にして、ある絵本を読むように渡されたことをきっかけに、勝手に涙が出てきてしまい、助産師さんに心配されるハメに。
ひとまずは、自分のタイミングでご飯が食べられるように部屋にご飯を持ってきてもらい、個室にこもることになりました。

「寝せなきゃ」が呪文のように

産後の入院生活では、
「なんで寝ないの?」
「ずっと授乳しているのに、なんで寝ないの?」「寝てもすぐに起きるのはなんで?」
「抱っこの仕方が悪い?」
と、寝たいのに寝られない状況でいっぱいっぱいになりました。

「寝せる」ことばかりを考え、全然子育てを楽しめなかった時期。24時間どの時間帯もぐっすり眠れないことで、思考も随分と狭かったです。

思い通りに行かないことが当然

退院前日に、医師の診察があって「赤ちゃんが寝ません」と伝えたら、「そりゃ、違う人間だもん。こっちが思うようにしようとしても、思い通りにならなくて当然」という言葉が返ってきました。

ぶっきらぼうで、小声で何て話しているかわからない男性医師ですが、「違う人間で、思い通りに行かなくて当然」と言われて、ハッとしました。

そうか。こんなに小さい赤ちゃんだけど、自分とは全く違う人間なんだ。産んだのは自分だけど、出てきたのは自分ではない人間。

息子が生まれて数日のタイミングで言われた言葉ですが、子どもは親の思い通りにいかないのは当然だというを言葉にしてもらえたことで、子育てをする上で汎用する考えになりました。

そう、自分の子であっても違う人間。親の思い通りにはいかないこと。思い通りにいかないことの方が当然なのだと。
当たり前のことですが、子育て右左確認中の私は目から鱗な言葉でした。

支配的な親子関係にならないように

自分の子どもではありますが、違う人間。

バタバタと忙しいときは、恥ずかしながら「違う人間だ」ということを忘れて、「○○の方がいいんじゃない?」と選択を私自身が決めがちになっています。

親が敷いたレールに子ども乗せたい訳ではありません。むしろ、反対の意見です。ある程度は自分でレールが敷けるよう、早めのサポートは必要だとはおもっています。

親と子は、親側が子を支配的にしやすい関係であるのは確か。親が何でも選択する接し方をすると子どもは考えなくなるし、親がしてくれて当然となります。子どもの選択する力も奪いがちに。

小さい時の積み重ねは続けていくと、習慣化されてしまうので、自分で考えられるよう促しながら接しているつもりです。

その選択肢、自分にとっての良い選択肢ではないか?

子どもは自分とは別の人間であり、子どもであっても大人であっても平等で、その人なりの考え方や気持ちがあることを当たり前。

けれど、何かを選ぶときに子ども主体で選ばせているか?という意識を忘れないようにと思っています。

「こっちがいいんじゃない?」
「本当にそれでいいの?」

親としてはあっちの選択の方が良さそうだと思って、思わず口にしやすい言葉ですが、言ってしまった後には、子ども自身が選択する機会を奪わないようにしなければと、後悔することがあります。

小さいうちから親の私が選択することなく、子ども自身が選択する力が持って欲しい。

忙しい時ほど、言うことを聞かせた方が早いし楽ということになりやすい。

私の都合で物事を決めたり、選択したりするような支配的にならない。あくまで、子ども自身のことは自分で意思を持てるようどうしたいのか聞くようにしています。

私と私の子どもは親子であって、違う人間。
お互い尊重し合える関係でいられるように、子育てを楽しみたいです。


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