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和洋ミックスは着物の救世主かもしれない

新年あけて最初の月曜日、お正月の気配はすっかりなくなりました。
今日からお仕事本番という方もいらっしゃることでしょう。

私自身はちょっとゆっくりしたのは元日だけで、2日目に早朝参拝に行った後はすっかり通常営業モードに入っておりました。

年末年始にいつも感じることですが、サービス業に従事している方、
病院など緊急性の高い、休みがないお仕事の方、そしてフリーランスの仕事の方、などなど、
「お正月」は人の数だけあるものでしょう。
仕事を続けている人のおかげでお正月は成り立っているのです。

とは言え、今日から2020年始動の空気はやっぱり濃厚。
ずっとお休みだった方は、いきなり全力疾走をやって息切れしないように
じわじわと日常を取り戻していかれればと思います。

私は年末年始の間に着物を着よう、結ばない帯結びにトライしよう!と思っておりました。
結果は、着物は3日に一日だけ着て家事をして、帯などを直して着替えて少し外へ出ただけでした。
普段から着ていないと、なかなか毎日着物とは行きません。

結ばない帯結びは、手持ちの半幅帯を二つに折って体に巻いて帯締めで止めてとやってみましたが
とても皆さまがされているように格好よくは仕上がりませんでした。
今までの帯の締め方、帯の下を持ってぐっと締めるというやり方を体が覚えていて、どうにも形を作れない感じでした。
まだまだ精進が必要です(笑)

年末に着物の寒さ対策の事を考えていましたが、先日Twitterで #和洋ミックス というタグを発見しました。
タートルネックを中に着て、足元はブーツを履いて、暖かく着物を着て初詣などにお出かけされている方がたくさん画像を上げておられました。

なるほど、和洋ミックスと呼んでいるのか、と、また目から鱗がいくつも落ちました。
(和洋ミックスという呼び方そのものを揶揄する姿勢の方もおられるようでしたが・・・)

皆さまの見事な #和洋ミックス の着物姿を拝見していて思ったのは、
「つまりは着物という固定概念を捨てて、カシュクールのワンピースと考えれば、違和感を感じてしまう方の気持ちも収まるんじゃないのかしら?」
ということでした。

以前から海外のセレブの方が着物をワンピースのように着て華やかな場所に登場する事は、よくありました。
それが日本でも広く始まったというだけの事ではないでしょうか。
以前から着物をワンピースのように着る人はおられたと思います。それがここにきて大きく広がっている。
それだけの事なのだと。

誰も着物の伝統を壊そうなどとは思っていません。
従来の着方と共存できるのです。

そして、ここが最も重要なところだと思うのですが、
この #和洋ミックス が広まる事で、着物を着る人が増える、着物の需要が高まる可能性があるのです!
裄や丈が合わない着物でも着る事が出来ます。
アンティークの着物もたくさん着て貰えます。
つい先日、お婆さんが亡くなって、持っていた着物をたくさん捨ててしまった、という話を聞いて、残念やら切ないやらな思いをしました。(本物の紗など良いものがいっぱいあったそうです!)
着物の需要が高まるならば、そんな悲劇もなくなっていくのではないでしょうか?

和洋ミックスは着物の救世主になるのかもしれません。この先が楽しみです。


画像は半幅帯・黒猫です。↓こちらで販売しています。

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