Xiは中国を貧困国に戻したいのかもしれない。その方が支配が楽なのです。
「自国を貧しくしたい」と考える国家元首などいない…と思うのは、民主主義国家の人間だけです。
独裁&それに準ずる国家では、国のトップの行動原理は国の繁栄ではない。自分の利益だ。
端的に言えば、Xi国が世界最強の国になってもXiが政権から追放されるなら意味がない。それよりも「貧困国の終身独裁者」である方がXiは幸福なのです。
今日現在、金正恩はこの方針のようです。歴史的には毛沢東、スターリン、ポル・ポトもこの戦略でした。
飢えた民は支配しやすい。生きるには支配者にすがるしかないからだ。だから強制収容所もこのやり方です。
それ故に独裁者はしばしばこれをやる。国民を死なない程度に貧困状態に置くのは定石の一つです。
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鄧小平は中華思想を信奉していたので、中国の繁栄を目指した。ゆえに欧米に対抗するためには経済力が必要でした。
しかしXiはどうか。少なくとも中華思想を追求している証拠はない。少なくともXiは鄧小平路線を否定している。
これは憶測に過ぎませんが、彼は「世界の王」になりたいという考えはないと思います。そういう世代ではない。王族ではないですし。
彼の理想は「小皇帝」として人生を終えることでしょう。つまり「お山の大将」です。
中国が世界最貧国になったとしても「奴隷」が14億人もいたら「王」は好き放題の暮らしができる。
それを狙っているんじゃないですかね。
ここの所、Xiは中国経済を破壊しまくっています。香港に続いて上海を破壊した。中国のトップ2の経済中心が死んだのです。
共産党主導の都市開発(不動産開発)が破綻したので、深センもゴーストタウンになりつつある。
Xiはテンセントとアリババも実質的に潰しました。
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つい最近まで私は「Xiは世界覇権を目指しているドリーマー」だとみなしていました。米国に喧嘩を売って勝てると思っているのだと。
でも、そうではないかもしれない。Xiは
「米国と戦って勝てればラッキー。経済封鎖で中国経済が死んでも、それはそれで(Xi個人としては)都合が良い」
と考えているのではないかと思います。あるいは負けるとわかった時点で方針を転換したのかもしれません。
中国人は昔から狡猾ですから、そのぐらいのことは考えるでしょう。
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私の意見では、Xiは狡猾で米国の圧力とコロナを上手く利用している。Xiに言わせれば「中国経済の衰退」は米国の陰謀とコロナが原因であり、Xiの失態ではない。
これは実に重要なポイントであって、もしも中国衰退の責任は政権にあると国民がみなせば共産党政権は倒れる。Xiは失脚し銃殺されるでしょう。
盛大なる責任転嫁だ。そして私の見るところではXiは生来のサイコパス(or NPD/自己愛)であり、責任転嫁は得意中の得意です。
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