見出し画像

ネットの情報は膨大だという誤解:種類が多いだけでスカスカです^^;

 確かにウクライナのロシア軍の位置までわかる。しかし情報はとても少ないのです。種類が多岐に渡るだけなので、それは誤解しない方がいい。

 多くの人の意見もわかる。しかし文字で伝えられる情報は少ない。動画なら増えるが、YOUTUBEは双方向ではない。一方的な情報伝達は無駄が多すぎる。(注0)

注0:そもそも人間が必要とする情報の大半は、デジタル化(≒文字表現)できません。多くの場合にヒトは、この膨大な情報を無意識下で処理している。だから気が付かないだけです。
 例えば、一人の女性の魅力をデータベースに格納できる形式で表現することは不可能です。せいぜい動画を撮るぐらいが関の山だ^^;

********
 情報量という点では、部屋の外に出て人に会って会話する方が遥かに多いし、重要かつ信頼性の高い情報が得られることも多いでしょう。(注1)

 人間の目(網膜)が受け取る情報量は30億bit/秒です(10秒毎にDVD1枚分)。街に出て動き回る人々を見ているだけで、これだけの情報が入って来る。
 スマホの画面とは比較にならないのです。

 また人間には視覚以外にも感覚がある。味覚、嗅覚、触覚情報はネットでは手に入らない。美味しい料理の味覚と「大事にしている人」をハグしたときの感覚をネットで得るのは無理です^^

*******
 繰り返しになりますが文字情報は特に希薄です。他者とやり取りする場合も、twitterの文章を読むのと、直接に会って話すのでは雲泥の差だ。
 表情、声質、口調、ボディランゲージは物凄い情報量なのです。コミュニケーションにおける情報伝達の95%は言語情報だと言われています。 

注1:濃厚なコミュニケーションなら、なお良いと思います。例えばセックスです^^

***
 つまり、ネットにかじりついている人々は別に「情報強者」ではないです。たぶん部屋の外で活動している人たちの方が、扱っている情報量は多い。
 ただしネット民が悪いわけでもない。彼等は他の人と違う情報を持っているでしょう。補完関係になれば良いのです。情報強者とか弱者とかで上下関係を誇示するのは不毛です。

********
おまけ
 そういう意味で言うと、1万年ぐらい前のヒトは日夜膨大な情報を処理していました。狩猟採集生活には、自然界に関する多岐にわたる詳細な知識が必要だったからです。またそれを処理して未来を予測する能力も必要だった。(注2)
 実はホモサピエンスの大脳はこの1万年間で小さくなっています。そもそもホモ・サピエンスの脳はネアンデルタールよりも小さい。
 おそらくは「原始人」の方が現代人よりも頭は良いです^^
 これは鹿狩りと「工場でボルトを締める作業」のどちらの方が頭を使うかを比べれば驚くことはないでしょう^^;

 なお「原始人の方が頭が良かった」には反論があるはずです。人間の知能は高くなっているという研究もあるからです。ただし私はこれを疑問視しています。
 現代人の言う「知能」とは、「現代的な社会活動を行う上で役に立つ知能」を指している場合が多いからです。例えば数や言葉を扱う能力です。狩猟採集民ではこれらの重要性は低い。

注2:これに関しては、最近とても良い参考資料を見ました。ヤングジャンプで連載されていた「ゴールデンカムイ」です^^
 アイヌ民族がいかに自然を熟知し、利用していたかがよくわかります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?