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結局の所、アフガニスタン国民は米国式民主主義にNOを突きつけたらしい。

もっともアフガニスタンは多民族国家であり、その世論も決して一枚岩ではないですが。

米国人は、民主主義が絶対的な善だと(たぶん)信じているでしょう。日本人も同じではないですかね。

でも、歴史的、世界的に見れば、民主主義はここ300年ほどの「キリスト教文化圏にローカルな」政治制度に過ぎない。数ある選択肢の一つに過ぎないのです。

社会主義、共産主義、封建主義、専制君主制など、「体制」は他にも選択肢がある。欧米は、これらを過去に経験してから民主主義に移行し、「成功」した。だから民主主義は「最も進歩した体制」だと考えている。

しかし、アジアやアラブ、アフリカの諸国は大半が民主主義に移行しようとして失敗しています。「アラブの春」で作られた「革命政権」は、民主主義体制を維持できなかったですし、米国による中国の民主化、イラクの民主化も見事に失敗した。韓国も失敗でしょう。

民主主義は彼らの文化にはなじまないらしいのです。

そもそも「先進国」のほぼ全て(あるいは全て)が民主主義国なのは、民主主義は経済発展のために、実に都合が良いからです。別に「善」だからではない。

というか、ヨーロッパは民主主義を採用したが故に、経済的に勝ち組になり、そして「先進国」になったのです。

一方、「先進国」でないことは悪いことかと言うと、別にそういうことはない。封建制の江戸幕府支配下の日本が「悪い国」だったかと言うと、そういうわけでもないのです。

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我々日本人は、学校教育で「民主主義」=「善」と叩き込まれていると思います。しかし、世界中の人々がそう考えているわけではない。むしろ、その価値観は少数派です。

イスラム教やヒンズー教、中華思想は、基本的に民主主義とは相容れないからです。

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