専守防衛は通常の軍よりも金がかかる。国民1人につき3万円/年ぐらい。
日本の防衛予算は5兆円。そして攻撃力を持たずに国を守るのは大変な軍事力が必要なのです。
例えば、北朝鮮のミサイルを防ぐために、自衛隊はイージス艦や対空ミサイルを大量に配備している。しかし、日本が核兵器を持っていれば、それらはなくてもよい。仕返しする手段を持っていれば、金正恩は撃ってきません。
また、中国の領空侵犯に対処するために、航空自衛隊は年に700回のスクランブル発進を行っている。これは世界でもダントツの一位だ。
さらに尖閣ではほぼ常時、海上自衛隊が警戒態勢に当たっている。
これらも、日本に核兵器があれば、ほぼ必要ない。
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必ずしも核兵器を持つ必要はないでしょう。しかし攻撃力のない国家には、他国は平気で挑発行為を行います。
また、いざ開戦となったら、敵国の軍事力を破壊するのが戦争終了への一番の早道です。しかし、その能力がなければ、延々と防御戦を強いられる。
さらに戦闘のイニシアチブを握ることができないので、圧倒的に不利であり、それゆえに強力な軍備を保持する必要がある。
だから、日本の防衛費は世界有数の高額です。
攻守のバランスの悪い軍隊は、とても効率が悪い。
皮肉なことに、「平和的な軍隊」は「攻撃的な軍隊」よりも金がかかるのです。
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私個人は、自衛隊は軍に格上げして核も持つべきだと思います。日本は近隣に軍事的な脅威が多すぎる。隣国に友好国がない国というのは珍しいのです。先進国では、日本とイスラエルぐらいしか無いでしょう。(注1)
注1:だからイスラエルは世界中の避難を浴びても、核兵器を持ったのです。
でも、他人にその意見を押し付ける気はないです。専守防衛も国家戦略として選択肢の一つです。
ただ、そのためにどれほどの犠牲を払っているかは、知っておくべきだと思います。
それだけの費用を教育や福祉に回せば、多くの子供達を救えます。
言い換えると、子どもたちの貧困対策よりも「平和」を優先しているのです。しかも、その「平和」は見せかけに過ぎない。
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視野を広く持って下さい。攻撃力を放棄することが平和につながると思ったら、それは大きな勘違いです。
東トルキスタン共和国は軍を持たなかったが故に、中国に侵略されて消滅しました。彼らは現在、ウイグルと呼ばれています。
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