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「専門家」というのは、特定のことしか知らない人のことです^^;

私は機械工学の修士号を持っていて、建設機械メーカーとしては世界2位の企業に研究員として20年間籍を置いていました。
 学会で2回は「研究成果」を発表していますし、和光の理化学研究所で100人ほどを相手に2時間ほどの「講演」をしたこともある。
 実のところ特筆すべき功績はなくて、単なる営業活動なんですけどね^^;

でも、客観的に見て「機械工学の専門家」と言ってもいいと思います。つまり、同じ経験のある人がいたら、私はその人を「機械工学の専門家」とみなします。

じゃあ、私は機械のことなら何でも知っているのかと言ったら、もちろんそんなことはない。それどころか、ほとんど全てのことは知りません。機械工学分野の知見はあまりにも膨大であり、網羅するなどありえない。
 それに、そもそも機械工学が、現実に存在する機械について言えることは大してないのです。現実の機械は、「工学」ではなくて試行錯誤に頼って開発設計しています(注0)。

 ただし、経済学部出身のメガネ屋の営業員よりは、詳しいでしょう。

注0:現実世界の物体の挙動は、あまりにも複雑であり、「理論」通りになど動かない。例えば、線形方程式で記述できる運動など、地球上には存在しない。線形で記述できるのは人工衛星の運動(真空で重力しか作用しない)の様な、極端に単純なシステムだけでしょう。

例えば「ニトリで売っている椅子に、体重が何kgの人間が座ったら壊れるか?」
こんな単純な質問にも機械工学は答えられない。「〇〇kgぐらい」としか言えません。じゃあ、ニトリはどうしているかと言うと、実際に座らせて壊れるかどうかを試しているのです(笑)

そして、私は機械工学の他のことは、致命的に何も知らなかった(注1)。

「専門家」というのは、よくも悪くもそういうものです。

注1:「門」が狭いのです。自分の業務以外ことは、知らないし知ろうともしない。「門」の内側のことで精一杯なのです。
 でも、今は、金のこととかセックスのこととか、他のことも(当時よりは)かなり知っているつもりです^^

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多くの人が、専門家という言葉に幻想を抱いていると思います。彼らはほとんど何も知りません。他の人よりは知っている(場合が多い)ので、質問されるし答えますが、多くの場合に、その答は間違っています。

また、人間にはプライドがあるから、自分が無知だとは認めたくないものです。特に、教えを請われた場合はそうだ。

また、人間は基本的に誰でも自信過剰です。そして、学者になるタイプは特にその傾向が強い。そうじゃなければ、あの世界では生き残れないですからね。

要するに「学者先生」は自信たっぷりに間違ったことを言う場合が、とても多いのです。さらに困ったことに、彼らは自分の専門分野以外のことにも自信たっぷりに自論を開陳する。

これが、今、コロナ、ワクチン騒ぎで起きていることです。いろんな主張がありますが、おそらくは、全ての主張は「一部は正しくて残りの部分は間違っている」はずです。

なぜならば、人類はウイルス感染症に関して、ほとんど何も解き明かしていないの言うのが現状だからです。

その証拠に、この「ハイテクの時代」に、マスクに効果あるのかどうかということすら、研究結果がほとんど存在しない。もちろん結論など出ていない。

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ワクチンを打つべきかどうかは、自分で判断するしかないです。

それはリスクとリターンのバランスを検討して判断すべきものであり、リスクとリターンの大きさは個人の価値観に依存するので、他人には評価できないからです。

ほとんど何もわからない状態で決めることになりますが、文句を言ったところでわからないものはわかりません。

人生は博打の連続です^^;

厚生労働省の「推奨」に従うのも一つの選択でしょう。でも彼らも「専門家」の意見しか言わないし、結果としてあなたの人生に大損害を与えても、賠償などしません。

過去、(どんな案件でも)国家が賠償責任を認めた事例はほとんどないのです。




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