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それ年齢で決めるの?:年齢差よりも個人差の方が大きい^^

酒、タバコ、セックスもそうですが、非常に重要な案件として選挙権があります。

これを年齢だけで決めるのは、非常に乱暴で雑な話です。歴史的には、「最近」の「先進国」だけですね。これをやっているのは。

明治辺りまでは形式はともかく、現実的には能力で決めていた。つまり「一定額以上の納税者」しか選挙権がなかったのです。これで「無能な(判断能力の無い)人間」を排除していた。

また現代においても、似たことをやっている国は多い。一例としてアフリカ諸国では

「字が読めない人は投票できない」

これが事実なのですが、非常に多くの「浮動票」がなくなります。(注1)

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実は、これの応用編として、米国の多くの州では有権者登録という手続きを要求しています。そして、これをわざと煩雑にしている州もある。そうすると、一定の社会的能力と選挙にコミットする意欲を持たない人は、投票を放棄します。

現実には、共和党支持者と民主党支持者は学歴や選挙への関心度合いが違う。だから、例えば大統領選挙の参謀はこれを利用します。つまり、この登録手続きをどのように設定するかは、現政権の選挙戦略に左右されます。(注2)

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このことは、もちろん自民党の選挙対策スタッフも知っています。
そして日本でも同じようなことは可能だ。実行すれば、衆愚政は避けられるでしょう。

それが良い事かどうかは、一概に言えることではないです。
私はやった方がいいと思います。今のポピュリズムはひどすぎる。

注1:逆にこれを避けようとしている国もある。立候補者は名前ではなく、自分のシンボルマーク、例えばゾウとかウマとかを決めています。有権者はゾウかウマかを選ぶ。
注2:例えば、前回の米大統領選では郵便による不在者投票が争点となりました。
 コロナが怖いと言う理由で、投票所に行かない人がいたからです。そしてトランプ支持者はコロナ予防など無視。
 郵便投票を認めるとトランプが不利になるので、トランプは郵便局に業務停止命令まで出しました(爆)。

 あと、日本では投票日に雨が降ると浮動票が減って、保守政権(自民党)が有利になります。これは常識。日本はそのレベルです。
 だから、不在者投票が簡単にできるかどうかは、政治家には大問題なのです。 

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下の投稿をしてから、これに絡んで一文を書こうと思いました^^


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