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失敗で凹むのは失敗しないと思っているから。

 物事は基本的に計画通りに行くと思っていませんか?

 行きませんよ^^;
 現実社会はあまりにも複雑で予見不能です。基本的に失敗します。

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 でも日本人は計画が大好きですよね。私の元上司もそうでした。
 「試験(実験)をやる前に計画を綿密に立てて、結果を予測してから実行しろ」
 という主義です。

 でも予測はどうせ外れる。さっさと実験して、何が起こるかを観察したほうが遥かに効率が良いのです。しかし、この方法は工場出身者には嫌われます。工場では「生産計画」が命だからです。

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 しかし、計画重視が意味を持つのは製造業の工場だけです。それが特殊なのであって、他の人間活動にはことごとく当てはまらない。

 工場労働は、人間のやる事の中では最も単純なものの一つだからです。それゆえに成功したのですが。
 なにせ「能力の低い低賃金労働者」でも数さえ集めれば利益を出せる。ちなみにこの「大発見」をしたのがヘンリー・T・フォードです。

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 日本は工業主体の文化に毒されています。繰り返しますが、失敗するのが当たり前です。凹んでいる場合じゃない。先に進みましょう!

 別の言い方をすると、努力は大抵報われません。でも、それでいいのです。報われる努力もある。それで十分に幸せになれます^^

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補足

 特に重要でかつ計画通りに行かない活動の一つが、軍事行動です。

 戦争が開戦時の予想通りに進行した例はほとんどありません。ロシアのウクライナ侵略は間抜け呼ばわりされていますが、あれが普通なのです。

 だから軍人は「計画通りには行かない」事をよく知っている。そして米国社会には軍隊上がりが大勢いて、特に元士官は社会的に影響力の強い立場にいる。

 彼らは失敗など当たり前だと思っている。臨機応変に動くことが重要だという考え方です。だからアメリカ人は楽観的なのかもしれないですね^^

 そしてアメリカ文化が失敗に寛容なのも、これが理由だと思います。
 日本との大きな違いの一つです。



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