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古い学校教育は軍の教練と同じ。しかし軍と学校はまるで目的が違う。

私(1965年生)が中学生の頃までは、校長世代や文部官僚の幹部世代には元軍人が多くいました。彼らは軍の教育を受けていたので、それを学校にも持ち込んだ。

象徴的な例が制服です。あれは軍服です。男子は帝国陸軍、女子は帝国海軍です。

そして教育を軍隊流で行った。特に体育教師はひどかった(笑)。しごきとか精神論とか。(注1)

注1:私は中学でバスケットボールをやっていましたが、トレーニングとかはなかなかに非科学的でした。「キツければ効果がある」という精神論がまかり通っていましたね。ちなみに顧問は体育教師でした^^;

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そして、困ったことに、その「教育」を受けた世代が社会に出て教師になった時、それを踏襲した人が結構いるのです。

だから人権無視の体罰、しごき、いじめが、未だにまかり通っているのです。

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しかし、言うまでもないでしょうが、それは教育法としては大間違いです。

兵と児童の教育は目的が全く異なる。

軍の訓練の目的は、戦争に勝つための兵士を作ることです。だから兵士の幸福は眼中にない。訓練中に一生残る精神的トラウマを受けても構わないし、なんなら死んでも問題ない。
 多少の落伍者が出ようとも、優秀な兵が残ればそれでいい。
 実際に、軍の訓練には「選抜」の意味合いがかなりある。訓練生を過酷な環境に置き、役に立たない者を排除するのです。無能な味方は有能な敵よりも怖いですからね。

一方、平時の児童の教育は、児童の幸福が目的です。全員に恩恵をもたらすことが大前提です。

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しかし、日本の教育界は、どうも未だにこういう事を理解していない人が残っているようです。

例えば、旭川には「一人の自殺者よりも、10人の加害者の将来が重要だ」と言い放った教頭がいますね。酷いものです。

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