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建てすぎだろ!:同じ形のタワマンがズラリ。ほぼ空き家。

 私が中国の都市写真を見て驚くのは、同じ設計の建物が並んでいること。日本にはない光景です。

 普通は様子を見ながら一棟ずつ建てますよね。恒大集団などの不動産屋が、いかにどんぶり勘定で、一気に都市開発を行ったかが、よくわかります。

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しかも驚くべきことに、今日現在の中国では2億~3億人分の住居が空室となっているそうです。売れた物件も投機目的が多く、人が住んでいないからです。

しかし中国の一人あたりGDPはわずか1万USドル(100万円)であり、ほとんどの人は、タワマンなど住めないのです。都市部の典型的マンション価格は1億円だ。

タワマンに住めるような中国人は2億人もいない。1億円以上の資産を持つ中国人は700万人ぐらいしかいないのです。

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さらに、新築物件の90%が完成前に売却しており、なおかつ多くの物件が建設停止状態にある。つまり金だけ受け取って売っていない

そりゃあ買った人は怒るでしょうね^^;

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まとめると、中国の不動産市場は、まったくもってデタラメ極まりない。需要と供給のバランスなど、一切無視して「ごく一部の人」が建てまくったのです。というか、建てればマシな方で、多くは建設計画だけをぶち上げた。

まあ、買う方もどうかしていますけどね。ただ、買う人は最初から投機目的だ。一生に一度の「貧農から這い上がるチャンス」とばかりに、親戚中から金を借りて買ったのでしょう。

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