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今どき博士なんて誰でもなれます。肩書に騙されないで下さい^^;

ぶっちゃけ、金と時間とやる気があれば私でもなれます(笑)

博士課程に入れば大方の人は取れます(注0)。

注0:大学院の博士課程に入るのは試験がありますが、学部生になるよりも簡単でしょう。競争率が低いですから。
 私がいた研究室(東京工業大学大学院工学部精密機械システム専攻)では、むしろ希望者が全然いなくて、教授が困っていました。実際に、私のひとつ下の後輩を「おい、博士やらねえか?」と勧誘していました^^;
 ちなみにその後輩は、現在では東京工業大学の教授です。教授の志望動機なんて、そんなものです。昔のように「研究にかける熱い情熱」があって教授になるわけじゃない。単に地位と収入が安定した公務員なのです^^;

博士号には現実的なメリットは少ないのです。大学教員になるのであれば、ほぼ必須ですが、教授なんて日本に何人も必要ないので雇用が少ない。

 民間企業に就職する際には、新卒でも年を取りすぎて、企業側としては使いにくい。どうせ「博士号を取っただけ」の新米の知見なんて、企業ではほぼ不要です。技術的知見は企業の方が遥かに大量に持っています。(注1)
そもそも、少なくとも日本の工学系学部のレベルは低すぎて、企業から見たら、お話になりません^^;

注1:ちなみにコ○ツ研究本部では、150人のぐらいの研究員の内の1割ぐらいは博士でした。上司だったり、同僚だったりで、私も何人もと一緒に仕事をしました。
 でも、その人々が自分の専門分野(=博士論文と同分野)の仕事をしているのを、私は見たことがありません(笑)
 それどころか、学歴を特に意識しない人たちは、彼らが博士であることすら知らなかったようです。実際の業務では、学士と修士と博士を別扱いなんてしなかったですからねえ^^;

 東大、京大、北大など錚々たるメンバーがいたのですけどね^^;

普通の人は、これに3年間も費やす価値を見いださないので、取らないでしょうね。それに、サボらなければ、まあ取れますが、楽かと言うとそうではない。

大学は、とても閉鎖的なコミュニティなので、パワハラ、アカハラ、セクハラ当たり前の世界。ブラック企業に勤めるようなものです(笑)

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そういう次第なので、博士号取得者が何を言ったところで、それだけではどうという話ではないのです。学術分野では博士号なんて「自動車運転免許」みたいなものです。持っていて当たり前です^^;(注1.5)

注1.5:逆にその人に十分な知見があるのであれば、関わる人は博士号を持っているかどうかなど気にしません。例えばコ○ツには、こと溶接や鋳物に関しては世界トップクラスの知見と技術を持った人々がいます。しかし、彼らは博士号なんて持っていない。たぶん修士号も持っていないです^^;

重要なのは、その人にどれだけの実績があるかです。(注2)

注2:逆に、大した実績のない博士は「専門家」とは呼べないでしょう。素人と同列です。
 具体的に言うと、(研究職ならば)何十本もの論文を出して、しかもそれが肯定的に何回も引用されて、初めて専門家と言えると思います。
 引用されないような論文は何本出そうとも無価値です。論文の粗製乱造などは実に簡単です。NOTEに何本記事を書いたところで、フォロアもスキもないようならば、それは(客観的には)単に文字の羅列に過ぎない。同じです(笑)

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Twitterの投稿で、
博士号を持つ専門家が発表した説を、『単なる一企業に過ぎないYOUTUBE』が間違っていると判断して削除するのはおかしい」
という話があり、ちょっと気になったので、この一文を書きました。

(無名の)一人の博士の説を、「一企業」が否定できるのは不思議でもなんでもないです。そもそも企業にも博士はゴロゴロいます。特にGoogle/YOUTUBEにはうんざりするほどいます(笑)

みなさん「はかせ」に幻想を抱きすぎです^^;
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どうでもいいおまけ

私が7年ほど付き合った元カノは、北海道大学の物理学博士でしたが、理屈っぽいだけの普通の女性でした^^ (注3)

注3:さらに言うと、現在とても親しくしているキャバ嬢さんは、農業高校卒です。でも、問題解決能力と洞察力においては、彼女のほうが「博士」よりも、遥かにレベルが上です^^

 一例として、私はときどき世界経済の概況を彼女に話します。そして私の分析と予測も説明する。
 それに対して、彼女が「よくわからんけど、私はこう思う」という時が、よくあります。
 そして、結果からすると、彼女の方が正解率が高いのです。
 
 なぜだ! (笑)

 思うに、彼女の人間心理・行動に関する洞察が、私を凌駕しているのです^^;
 キャバ嬢、すげえ(笑)
 


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