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日本は貧しくなったのか?:最低賃金で定時上がりじゃ車は持てない。

30年前も同じでした^^;

肩書(主に学歴)を取得して、何年も同じ会社で我慢して働いて、自分が悪くなくても謝って、月100時間の残業をして、有給休暇を捨て、付き合いで飲みに行って、仕事を家に持ち帰って、、、

それで車を買ったのです。

外食、おしゃれ、デート、習い事なんて、やる時間がなかったです^^;
休みの日は疲れて寝てましたし。

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今の若い世代の「普通の暮らし」が何を指しているのかは、はっきりとはわかりません。でも、デフレ前の時代の「物質的豊かさ」を指しているのならば、あれは相応の犠牲を払っていたと指摘しておきたいです。

あんなものは「普通の暮らし」じゃないですよ。

あれを目指そうとは思わない方がいいと思います^^;

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私自身の知っている範囲では、「労働」に対して払われる報酬が、昔よりも安くなったとは思えないです。

今は単に、労働時間を減らして、自分の時間を優先するようになったのではないでしょうか。

これも私の知る範囲ですが、車やおしゃれ、趣味に金をたっぷり掛ける人は、ダブルワークが多いです。そして時給が高い歩合制の仕事をしている。

有り体に言うと夜職なのですが、稼ぐ能力と意思が有るのです。

つまり稼ぐ能力と意思のある人は、昔も今も生活水準(というか賃金水準)が高い。

逆もしかりです。

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ただ、30年前は金を稼がないことは「悪」で、その人達は意見を言えなかった。そしてSNSもなかった。
 今は「稼がない人」も堂々とSNSで自分の意見を言うようになったから、目立つようになっただけじゃないかと思うのです。

 たしかに日本経済は成長していない。でも「稼がない人」が増えたし、労働人口が減っているのだから、それは当然です。

 そして、それは「稼がない」という価値観でも生きていける社会になったのであって、別に悪いことではないです。

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最低賃金でも月に160時間労働で、手取り13万ぐらいになるはず。
つまり週5日、一日8時間労働のケースだと思います。

私の知る限りでは、その労働では昔も今も「普通」の生活は無理だと思います。

「普通」の日本人は、もっと長時間働いているし、最低賃金以上をもらうために必死に努力しています。「ただ生きているだけ」の人生は嫌だからです。

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ものすごく簡潔に言うと、

原則的に、自分が生んだ付加価値以上のものは手に入れられません。

最低賃金では最低の暮らししかできない。

普通の暮らしをするには普通の賃金が必要なのです。

例えば、自分が「最低賃金レベルのサービス」業をしているのなら、自分が得られるものも「最低賃金レベルのサービス」です。

車を作り出すぐらいの仕事をしなければ、車は手に入りません。

他人に物を教えるぐらいの能力がなければ、物を教わることはできない。

他人を幸福にしない人は、幸福になれません。

それが資本主義経済(というか人間社会)です。昔も今も変わらないです。





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