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ホンダが世界初「レベル3自動運転」:でも高速の渋滞でしか使えない(笑)

これは以前にも書きましたが、高速道路で渋滞(30km/h以下)の時に、「車線から外れない。前の車に追従する」というだけの代物です。

法律的な定義では確かに「レベル3」なのですが、これ、欲しいですか? レジェンドのみに搭載された機能で、車両価格が1100万円です。限定生産で100台しか販売しない

つまり「世界初のレベル3を発売した!」と言いたいためだけに存在する車なのです。

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「自動運転」と言ったら、普通は「マンガを読みながら家に帰れる」ことを、誰しも期待するでしょう。それは今の技術では無茶なので、日産はレベル2を量産した。

これは従来のオートクルーズに「車線からはみ出さない機能」を追加しただけの物です。実際には、1時間に2,3回はレーンから逸脱するので監視は必要。現在のセレナとDays(軽自動車です!)に搭載されています(注1)。

注1:私は両方とも購入して、神奈川から宗谷岬まで、合計で4往復しました。なおかつ、セレナはその1年後に(ソフトウェアのバージョンアップを期待して)、買い換えました。現在はそのセレナを日常の脚として使っています。この車も1年で3万kmを走行。たぶん、テストドライバーを除けば、日産の開発担当者よりも運転しているでしょう。私は、世界でも最もこれに詳しい一人のはずです^^; (注2)
注2:なんでそんなことをしたかというと、投資家として、この車の性能を確認する必要があったからです。買い換えで250万円ほどかかりましたが、それは「調査費用」です。おかげで(株で)儲かりました^^

このレベル2は、まあ、普通の人の考える「自動運転」ではないですね。眠ることも、映画を見ることもできない。でも、これはこれで使い方次第ではとても便利です。とにかく高速道路で移動するのが、楽です^^

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そして、この「レベル2では必要な監視」が不要だというのが、本来の「レベル3」が想定したことです。テスラが言っているのもこれです。しかし、法律上のレベル3の定義では「ただし、特定の条件下を除く」となっており、この但し書きを「悪用」したのがホンダです。

「高速道路の渋滞」以外の全てを「特定の条件」下であり、そこでは監視が必要だと主張した。でもレベル3だと。嘘はついていないけれども、悪質なミスリーディングです。
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日本のマスメディアはアホなのか、大スポンサーのご機嫌を取りたいのか、「素晴らしい」というスタンスで報道していますが、こんなものを1100万円も払って買う人はいないでしょうし、ホンダもそれは知っていて作っている。

これを買う金があるなら、BMWかベンツを買いますよ(笑)


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