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おいしくておいしくて、どうしよう。

普段は握ってもらったり、話を聞かせてもらってばっかりで、自分でおにぎりを握ることはほとんどない。(dancyu のWEBサイトで、『まる、さんかく、しかく』というおにぎりの連載をやらせてもらっています。)

僕は昔、京懐石の店でアルバイトしていたことがある。その店は二週間毎にコース料理のメニューが変わるので覚えるのに苦労した。

懐石料理は旬の食材を使う。新生姜の時期にコースの締めで生姜ごはんが出された。職人さんが釜に余ったごはんをおにぎりにして「夜食で食べな」と言ってラップに包んでくれた。

帰り道、お腹が空いていたので自転車をこぎながら食べた。警察に自転車をとめられ、おにぎりを食べながらの片手運転を注意されるのかと思ったら、無灯火を注意された。年配の警察官に「おいしそうだねぇ」と言われたそのおにぎりは、本当にめちゃくちゃおいしかった。

お世話になっている方からSNSで「おにぎりチャレンジ」というのが回ってきたので、どんなおにぎりをにぎろうかと考えた時に、そのことを思い出したので生姜ごはんを炊いて、おにぎりにした。

自分でにぎったけれど、おいしくておいしくてどうしよう。ごはんは土鍋で炊いたのでおこげができた。おこげはお茶漬けにして食べた。

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