ケイト・マンのミソジニー理論の罪状
ケイト・マンのミソジニー理論の功罪は、スケールダウンさせたダーウィンの進化論に擬えることができる。つまり、ダーウィンの進化論が生物の進化に関する人類の知識を向上させる一方でレイシズムに正当性を与えた優生学を生み出したように、ケイト・マンのミソジニー理論は性差別イデオロギー(=家父長制)とミソジニーの関係性を明確にしたのと引き換えに男性差別とミサンドリーを正当化する理屈として社会に害悪を振りまくようになっている。
とりわけ、害が大きいのはケイト・マンの「道徳財の経済(ec