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ゆるゆる登山(丹沢大山)

秦野からヤビツ峠へ向かう一番バスは、
平日なのにお立ちが出て満員だ。

バスの出発時間の20分前に着く様に、
早く家を出て良かったと、窓側の席を陣取ってウトウトする。

バスを降りて、みんなトイレへ行って身支度するのを横目に、私がまず向かったのが
ヤビツ峠に1年ちょっと前に出来た山小屋。
朝一番のお客さん、コーヒーを頼む。

大山は、大山阿夫利神社を経て山頂へ向かう登山道がメインだが、
今日は、ヤビツ峠から神社を経由しないで最短で山頂を目指すゆるゆるコースを歩く。
急ぐ事はない、のんびりコーヒーを飲んで、朝の空気とやわらかい太陽の温もりを感じる。

と、山小屋(カフェ?)の店長さんが話しかけてくる。

「今日はどちらまで?」

「はい、今日はのんびり大山までです。本当は檜洞丸に行くつもりだったけど、雪が積もってそうでー」

と言うと

「檜洞丸は5月がいいですよ。」

から始まり、この山は行ったことありますか、ここはいいですよー。

と、奥様も会話に交わり、山の話で盛り上がる。

山小屋なのに都内のカフェっぽい、おしゃれな空間と気さくなご夫婦。
こんなお店、私も持ちたいなぁ。

山小屋というよりカフェ

そんなこんないろいろ話し込んで、登山スタートは10時ちょっと前。

緩やかな稜線を歩く。登山道は整備され歩きやすい。大山阿夫利神社から登るより、圧倒的に歩きやすい。

登山道も広くて歩きやすい

登山道を振り返ると、木々の間に富士山がチラッと見える。

いい天気

鳥のさえずりを楽しんだり、
富士山を眺めたりしながら登ると、登山道にチラチラと雪が残る道になる。

大山も雪が残ってるー。
雪と凍結で滑りやすくなっている登山道をそろりそろりと登ると、あっという間に富士見台。
展望が開けて富士山がきれ〜い。サイコー。(足元は雪がたっぷり積もってる、はしゃぎすぎない様に)

ふふっ💕、今年2度目の山頂からの富士山

ここから山頂は、もうすぐ。
鳥居をくぐって山頂!

1時間のゆるゆる登山。
まだ11時だけど、山頂ランチしている人がたくさん。
私もベンチに席を取り、メスティンにお湯を沸かす。

今日は袋麺を作るよー。
卵を落として、麺が柔らかくなったらもやしをドバッと入れて、少々蒸す。

もやしラーメン、出来上がり。

ラーメンで温まったら、トイレに寄って
と思ったら、

『トイレ、凍結により使用禁止』

なぬ!今すぐ行きたい訳では無いが、
ラーメンのスープ全部飲んじゃったしね。
野ションを覚悟して下山だ。(丹沢の三ノ塔のトイレも冬場は使えない、うーんここもか、)

今日は不動尻を通って七沢温泉に下っていく。不動尻には春になると黄色い丸い花をつける“みつまた”の群生がある。
春に友人とみつまたを見にいく事を計画しているので、偵察を兼ねてこちらに降りる事にした。

大山阿夫利神社へ下る道と登山道を分けたら、急に人が少なくなった。
雪解けでぬかるんだ登山道をへっぴり越しで下る事2時間、まだ蕾のみつまたの群生が見えてきた。

固そうなみつまたの蕾。
後2ヶ月かけて、黄色いかわいい花を咲かせる。
日の当たる岩に腰掛けて、でチョコレートをかじりながらちょこっと休憩。

この先は舗装された林道が続く。里山を眺めながら下っていくとトンネルが、暗いトンネルを抜けると今日のゴール、広沢寺温泉バス停だ。

出口は見えるけど、足元が暗くて見えない。ヘッドライトは必須です。


17時の最終バスまで2時間弱だ。
七沢温泉まで歩いて日帰り温泉を探すよりも、
バス停すぐの「玉翠楼」の温泉に入っていく事にした。

古代檜に漆塗りの浴槽、赤黒く重厚に光る浴槽に溢れる温泉は、強アルカリでツルツル。ぬるめのお湯はじんわり体を温めて、顔から頭から汗が流れる。
ふぅ〜、気持ちいい。
見上げた空に、鳥が横切る。
のどかだなぁ〜、


春のみつまたが咲く時に、またここを歩こう。

友人は神社でお参りもしたいだろうから、今度は大山阿夫利神社経由で、不動尻〜七沢温泉のコースかなぁ。
今日よりちょっと距離が長くハードになるけど、その分温泉も気持ちいいだろうなぁ。

春が待ち遠しい、楽しみだなぁ。

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