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キャンプは楽しい。(宇佐美城山公園キャンプ場)

畑仲間のYさんと、休みを合わせて山へ行こう!と決めて休み取った。

「ねぇ、連休取れるならキャンプにする?」

「真冬のキャンプねぇ〜、寒そう〜」

と思いながら、テントを持っていない私は、彼女のお誘いが無ければキャンプは出来ない。あったかく過ごす方法を頭の中でめぐらせながら、

「いいねー。場所はどこ?あったかいところがいいね。」

と返事をした。


接客業の私は年末で忙しく、しかも数年ぶりに体調を崩し、
YさんはYさんで、忙しいらしく、キャンプ場が決まらないまま一週間前になっていた。
一度は行ってみたい、富士山の目の前の「ふもとっぱらキャンプ場」はすでに予約でいっぱい、その他、富士山のロケーションがいいキャンプ場は、今季の営業を終了していたり、キャンプサイトに車をつけられなかったり、で中々決まらない。

富士山の展望から方向性を冬でも暖かいキャンプ場に切り替えて、ヒットしたのが今回キャンプした「宇佐美城山公園キャンプ場」だ。

熱海と伊東の中間で、海沿いの小高い丘を上がった所がキャンプサイトだ。
最近出来たばかりの様で、
キャンプ場はもとより、トイレや炊事場もきれいで、
なんと!源泉掛け流し温泉がある。
これが決め手となって、このキャンプ場に決めた。


14時チェックインのゆっくりのんびりキャンプ。
12時に待ち合わせの熱海駅で合流。
25日のクリスマス、しかも日曜日とあって、駅前は人で混雑している。
お昼に、アジフライとアジのお刺身ランチで腹ごしらえしてキャンプ場へ向かう。

天気はサイコー。晴れ女つよし(笑)

海岸をお散歩
真っ青な空、気持ちいい!


キャンプサイトは木々に囲まれ、気持ちいい。東の方は海が見える。
12〜4サイトくらいのこじんまりしたキャンプサイトにはすでに連泊をしている人なのか、テントが立てられ、思い思いの過ごし方をしている。

さぁ、私達もテント設営、
Yさんとコールマンの大きなテントを組み立てるのは、これが3度目。
わかっているつもりだったが、寝室とリビングを立てるためのポールの色の違いがわからない。

説明書をガサガサ探すYさんの横で、ググる。とYouTube動画がすぐにヒットした。(電波が通っているキャンプ場でよかったなぁ)

「シルバー、シルバー!」

私が叫ぶ!

「オッケー👌」

あうんの呼吸で、この後はサクサクと
テントが立ち上がった。

「もうこのテント、2人で立てられるね。」

達成感にひたる。

焚き火担当はYさん

車を持たない私は、大きな荷物は全て彼女にお願いしている。
その代わりご飯担当だ。

いつも大きな荷物を車に積んで来てくれるYさんに感謝もあり、寒い夜も予想されるので、大奮発をして夜ご飯は「あんこう鍋」にした。

新宿伊勢丹であんこう鍋セット3450円を買って。

あんこうは手前の方に入ってます。

電球を飾ったり、火を起こしたりしている彼女に代わり、夕飯の鍋の用意。

アンコウの肝を包丁で叩き、フライパンで空炒りし、味噌と練り合わせ
酒とみりんでゆっくり伸ばしスープを作る。
ここに、あんこう(いろんな部位)豆腐、ネギ、白菜、エノキ、椎茸、春菊を入れ、煮るだけ。

あんこう鍋が出来上がる頃、
太陽はすっかり沈み、星がキラキラ輝きだす。

「ねぇー、もうビール飲みたいんですけど。」

と言うYさんと、

「お疲れ様〜、メリークリスマス!」

と乾杯して、クリスマスに似つかわしく無いあんこう鍋をつつく!

「わぁー、美味しい!スープ美味しい」

肝系は苦手かも?というYさんのお口にもあって、意外とさっぱりとしたスープが美味しい。
クタクタに煮えてきた野菜は、スープの味が染み込んで、これも美味しい!


「どれどれ、あんこうは?」

いろいろな部位の、食感の違いを楽しむ。
身の部分は、淡白な白身で上品な旨みがある。骨なのかな?シャキシャキして、骨の間から、美味しい液体がちゅるちゅると出てくる。ヒレの部分はプリプリコラーゲンたっぷり。卵巣や皮、あんこうは捨てる所がないそう。

「おいし〜い。」

ビールだ、ワインだ、いろいろ買い込んだのに、あんこう鍋が進んでアルコールが進まない(笑)

〆はうどん。

あんこうと野菜からたくさん旨味が出た汁でうどんを煮込んで、卵を落とす。

「あー、美味しい、幸せだわぁ」

我ながら、美味しいあんこう鍋が作れて満足満足。

キャンプ場からは、あちこちからお肉を焼く匂いが漂ってる中、あんこう鍋の肝の濃い香りが漂って、
今日のキャンプ飯は、私の勝ち!(誰と勝負してるんだ)と微笑む。

お腹いっぱいになって、時計を見ると、
まだ19時、お風呂は予約制で私達は21時だ。まだ2時間もある。
あたりは真っ暗になり、空の星はますます数が増え、オリオン座の中にも星がたくさん見える。
赤ワインを温めて、暖を取りながら星を眺めていると、Yさんは他のキャンパーのテントが気になる様で、
プラプラと見学に出掛けていく。

大きなテントは友達とキャンプするにはいいが、友達と予定が合わなければキャンプ出来ない。
ソロキャンプを買いたいYさんは、興味深々いろんな人に声をかけている。
それを横目に、星を眺めながら焚き火の前で、ワインを飲む。

日中は暖かくて、寒さの心配は何もしなくてよかったが、夜も深まると風も出てきて、焚き火の前にいても足先や指先が冷えてくる。

「寒いね、まだちょっと早いけど、お風呂行ってみる?」

私達は3種類あるお風呂から、露天風呂を予約していた。早めに行ったが幸い露天風呂は空いていた。
札を入浴中にひっくり返し、
電気をつけて中に入ると、ヒバを使った浴槽に、熱めの源泉がトポトポと注がれている。

「わぁ〜素敵だね。キャンプに来て源泉掛け流しの温泉に入れるなんて!」

感激して、早速お湯に飛び込むと、
冷えた手足に温泉の熱が染みて、チリチリと痛い。
しばらく浸かっているうちに、手足の感覚が戻ってきた。
無味無臭の源泉が柔らかく身体を包んで気持ちいい、少し熱めのお湯だけど、長く浸かっていても心地よい。

体の芯まで温まったところで、テントに戻る。

お風呂までは、山を少し下る。
クリスマス仕様の私達のテント、テント内が小物で散らかってるー。

身体が暖かいうちに、寝よう。
この日の為に、ダウンパンツを買っていた(私の寝袋は冬用ではなくて3シーズン用なので)
それに着替えて、寝袋に潜る。温泉のおかげで身体が温まっているので寝袋の中はあったかい。無事に眠りにつけそうだ。お酒と温泉で身体が温まったおかげで、すぐに眠りについてしまった。

おやすみなさい💤

が、無事に朝を迎えたわけではなく、
寒くて夜中に目が覚めてしまう。

つづく

翌朝、水平線から朝日

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