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47ホテヘル イジメ

ワタシはだんだんこのお店に慣れてきた
……が
やっぱり何処の女の子もそうで
派閥があった。
その辺りはしょうがないと思ったけど1人だけ気になる子がいた
1人が好きなタイプなら良いのだが
明らかに違った

ユミ「カナ〜ジュース買ってきて〜」
カナと呼ばれる女の子は無言で買いに行く

ワタシ「ユミちゃん?自分の物は自分で買うようにして下さい。」
ユミ「はぁー?何なん?急に。」
カナはそれでも買いにいこうとする
ワタシはカナの手を引っ張る

カナ「……放っておいて下さい」
ワタシ「規則だから。」
ユミ「今まで誰にも何も言われてね〜よ」
ワタシ「今まではね?ワタシが今担当だから。」
カナはそれでも足早にジュースを買いに行く

ワタシは追いかけた
カナ「何なんですか?!余計な事しないで下さい!」

ワタシ「…っつうか学校かよて」
カナは俯く
ワタシ「もう18超えてるんやからカナちゃんも考えなよ?」

ココはグループ店だ。
違う店舗に行く事も出来るのだ

何故、カナがココの店舗にずっと居るのかが分からない
カナ「やっ辞めたり移動したりしたら掲示板に書くって……」
ワタシは何だそんな事かと思った

ワタシ「カナちゃんお客様から評判いいから何処か行ってほしくないけど……」
「違う店舗行って源氏名変わるんやし掲示板とかどうでもよくない?
…っていうか掲示板見なくて良くない?」

カナは黙っている
ワタシ「あっいいやいいや。そんなに居たいなら。ユミ達と話すわ」
カナは「やめて下さい!」
……と言う。
ワタシは引かない
ワタシ「どうする?どっちでもいいよ」
カナ「どちらか……ですか」
ワタシ「うん」
カナは時間をちょっと下さいと言ってジュースを買いに行った

どうしたもんか……
ワタシは店に戻る
ユミに睨まれた
ワタシ「ユミちゃん。」
ワタシはユミに近づく
ユミは一瞬たじろぐ
ワタシ「お金」
ユミ「はっ?」
ワタシ「前から思ってたけどジュース代払ってないよね?」
ユミ「だから何なんですか?!」

ワタシは1週間前からココの店の女の子達の指導をする事になっていた

ワタシ「4日間×110円で440円ね?」
数えていたのだ
今日はいい加減言わなあかんと思って待っていたのだ
ユミは仕方なくという感じでお金を出す
ワタシは「カナちゃんに渡してね?」
と、言った。
カナが帰ってきた
ユミはカナにお金を投げつける
ワタシ「おいっ。」
キレそうだったが我慢我慢だ
カナは何かを考えていた

ワタシは林さんに呼ばれた
心配だが行かなくてはならない

大丈夫かな……
これからまた心配事が増える
続く

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