133 子供が……
龍星はキスをしてくる
ドキドキドキドキドキドキ
心臓の音を龍星に聞かれたくないからちょっとよける
「こっち来いよ」
龍星がワタシを引っ張る
ワタシ「いたっ 龍星…怖い…」
龍星はハッとして優しく顔を触る
でも、何だか龍星ソワソワしていてワタシの鼓動も早くなる
「ごめん!」
龍星は急に謝ってきた
と同時に
パンツをずらす
*キツくしないから*
それだけ言って
そこからあまり記憶が無い
キツくしないからとか言っておいて無理矢理入れてくる龍星
龍星はいつも優しいのに最近怖い
その時
ワタシの太ももから血が流れてるのが見えた
龍星も驚いて速攻渡辺先生に電話をしていた
ドキドキドキドキ
怖い…
どうなるん?
~~~~~
そこからいつの間にか病院に運ばれたみたいで
起きたら龍星がうつ伏せで私の横で寝ていた
ワタシ「龍星?大丈夫?」
もう朝だ
ワタシはずっと寝ていたのか
龍星は起きてワタシのお腹をさすり
謝ってきた
「さくら!ごめん!俺最近おかしくて!信用出来なくて…
だけど昨日の事は俺マジ最低
……ごめん」
「起きたみたいだね?」
急に渡辺先生が入ってきた
渡辺先生「龍星…お前どうかしてんのかよ。」
ワタシは急にイマココが病院なのに気付き
*子供は?*
冷や汗が出てくる
渡辺先生は苦笑いして
「何とか大丈夫…だけど安静にしないといけない危ない状態です」
ワタシ「…入院ですか?」
渡辺先生はコクリと頷き
*また看護師が見にくるからゆっくりしててな?*
と言って
龍星の頭をコンって小突いていた
*龍星と渡辺先生は昔からの友達である*
ワタシ「龍星…ワタシは龍星しか居ないやん?しかも龍星の子供だよ?」
龍星「ごめん…分かってるんやけど
伊織が居なくなってから余計に不安で仕方なくて」
ワタシは龍星の頭を撫でた
「龍星…?パパになるんだよ?」
龍星はちょっと泣いていた
ワタシ「とりあえず仕事どうにかしないと……」
ホストクラブも交際クラブもまだワタシが居ないと駄目だ……
どうしようか
誰に頼ろうか
その時、龍星が立ち上がって言った
「俺がやる」
「え」
龍星「さくらはゆっくり休んでほしい」
ワタシ「えっでも大学は?スカウトは?」
龍星「どっちも辞める」
こういう展開は予想してなかった
ワタシが龍星の将来を変えてしまって良いのか
ワタシ「……ちょっと考えさせて?」
ワタシはイマ頭の中がぐちゃぐちゃだ
龍星はお構い無しに抱きついてくる
ダメだ
龍星をこんな風にしちゃったら駄目
どうしよう……
その時倉田さんから電話がかかってきた
続く
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