見出し画像

132 信用とは何なのだろう

ワタシの鞄の中には小さい小さい小型のGPS

今みたいに当時売ってなかった代物だ

……
龍星までこんな事するなんて…
凄く泣きそうだった

ワタシ「龍星…?そんなにワタシ信用できない?」

龍星は暖かいミルクを持ってきてくれた
龍星は座りながら言う
「子供が心配だろ?」

嘘だ
それは絶対嘘

ワタシはホットミルクを飲みながら涙が出てくる

「信用できないんやろ?…」
ワタシは一言そう言った

ドキドキドキドキ
心臓がうるさい
怒られるかも…!

「当たり前」
そう言いながら龍星はふふっと笑っていた

今の若い子達ってお互いに居場所がわかるようにしてるけど
アレ何なん?

ワタシは彼氏が何処で何しようとかもわざわざ監視したくないし
ワタシの行動も知られたくない

ワタシは龍星に言う
「変な事は一切してないからお願いやからGPS取って。……と」

龍星は振り向き近付いてきた

怖い

すると、後ろから抱っこをする状態になって
耳元で
「さくら…お前が1番信用出来ない。
現に今日何でわざわざあの伊藤のとこ行った?」

ワタシは緊張しながらも

「電話じゃなくて…ちゃんとお礼を言いたかったからです」

龍星は笑い飛ばした

「ばーか」
それだけ言われた

龍星「まあこの話は終わり!なっ?」
そう言って話をはぐらかせた

GPSはまだ鞄についたままだ

明日から2つ鞄を持っていこう

その時。急に龍星が耳を舐める
ワタシ「えっ?何何」

*渡辺(産婦人科の先生)に今は安定期だからしてもいいって言われた*

龍星の目が男になってる

ワタシは固まる

電話が鳴ってる
龍星はブチっと消した

携帯を放り投げて首を手で触ってきた
何だか分からないけどとても怖くて
龍星の顔が見れない

「こっち向けよ」

その一言によりこれから始まるであろう
コト でまた大変な事になってしまう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?