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117 伊織さんのお母さん

お父さんは下に急いでいき、
野次馬をどかしていたらしい

救急車に一緒に乗っていったらしい

龍星はずっと私を抱きしめていた

その後、龍星はかおるを迎えにいったらしい

…………

寒い
寒いよ伊織さん

…………

ごめんなさい……
ごめんなさい……
ごめんなさい……

いつの間にか夜だ

トゥルルルル
ワタシ「はい。お久しぶりです…」
伊織さんのお母さんだった

伊織さんのお母さんは泣きながら
ワタシのお母さんから連絡がきた事

お葬式の話などをしている

ワタシは
目の前で見たくせに
伊織さんがいなくなった事が未だ信じられない

伊織さんのお母さんは一言

「ごめんなさいね…せっかく子供まで出来たのに…」

ズキズキ

伊織さんのお母さん知らないんだ
どこまで聞いているのか分からない為ワタシは黙る

伊織さんのお母さん「とりあえず今から用意できる?」

ワタシ「はい…」

これからやらなければならない事が沢山ある

お店はどうする?
従業員は?

龍星に電話をする
龍星「ごめん!さくら1人にして!
店の話とか全員に連絡しなくちゃいけなくて……」

龍星は声が暗い

そうだよね
長い長い関係だ
ワタシはそれを潰した

ワタシはこの事に法律があるとすれば

犯罪者だ

逆にワタシを捕まえてくれ
何とでもしてくれ

……
伊織さん……!

犯罪者は後から後悔をしたりするらしいが
それは*そういう場所*に行って罪を償っているからだ

ワタシは?
どうやって償えば良いのか

ワタシは黒の喪服を探した

明日皆と会う事になる

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