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65 伊織さんのお母さん

伊織さんの実家に行く事になった。

とても緊張する…
いつも伊織さんは急に決めるから
大変だ

梅田からは割と近かった

伊織「たっだいま♪」
ワタシドキドキ

奥から伊織さんそっくりの美人なお母さんが現れた
お母さん「まぁっ!どうぞどうぞ」

性格はおっとりしてはるのでワタシは安心した

伊織「おかん?体調はどう?」
お母さん「最近は大丈夫よ?伊織は元気?」
伊織「おお。横に居る女の子に出会ってからめっちゃ元気!!」

ワタシはとても恥ずかしい
ワタシ「初めまして!さくらと申します!よろしくお願い致します!」

もっと色々挨拶考えてたのに…
緊張しているから普通な事も言えない…
伊織さんは横でニヤニヤしてる
お母さんは嬉しそうに

お母さん「娘が出来たみたいで嬉しいわ」
伊織「俺、めっちゃ好きやねん」

伊織さん泣 恥ずかしすぎる

ワタシ「ふつつか者ですが…」
ワタシは顔が真っ赤になる。
緊張してちゃんと話せないのだ

お母さんはふふふと笑う
お母さん「さくらちゃん?良いのよ
適当で」

ワタシはお母さんの顔を見てホッとした。
伊織さんそっくりだ
違うか。伊織さんがお母さんにそっくりなんだ
多分性格も。

伊織「おかん。改めて言うけど
さくらと結婚したいです!」
初めてさくらと呼ばれてワタシは戸惑う

お母さん「式は?どうするの?
私、服を一緒に見に行きたいわ?」
伊織「まださくらちゃんの親御さんに挨拶してないんだ」
お母さん「大丈夫かしら…片親で」

ワタシ「あっウチの親は気にしないです。逆にワタシが……」
伊織さんが被せて言う
「俺にかかってるから頑張ってくるわ!」
お母さんは何だかウキウキしている

ワタシなんかで良いのか…
お母さん「私、娘が欲しかったの」
うふふと笑う

これでウチの家系の事でガッカリされたらどうしよう…

今度はワタシの番だ
今回は伊織さんに助けてもらったけど
ワタシは伊織さんを助けられるのか
伊織さんはワタシの顔をうかがう

伊織「さくらちゃん。俺大丈夫やから。頑張るから」
ワタシ「伊織さん…泣」

腹を括る時がきた
続く

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