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32 出会い喫茶3件め②

男の人は竹田さんと言っていた
ワタシはさらと言った

お互い偽名だろう。
とりあえず交渉成立したので鞄を取りに
3人組の女の子達に
*頑張って行ってくる!*
…と、言って皆に頑張れ~と言われ外に出た。

竹田さん「はっ初めてなんだよね?」
ワタシ「そうなんです…」

ワタシは得をしている事がある。

見た目が
《大人しくおっとりしている》
らしいからだ。
だから、声もかけられやすいし騙されそうとか思われやすい。

ワタシにとってはコウツウゴウだ。

だから、ワタシの性格や親などを知っている人は少数でその人らはワタシの事を分かってくれてはる
その人達だけで充分だ
ネットでもリアルでもワタシはワタシを演じているのかもしれない

とりあえず喫茶店に行く

竹田さんはガチガチだ…
ワタシは 人選間違えたかな…可哀想になってきた
もっと慣れた人の方が良かったかな…
ワタシ「竹田さん。さらって呼んで下さい」
竹田さん「何でこんな事してるの?さらちゃんみたいな子が…」
ワタシ「…家出してきちゃって…ハハッ」
竹田さんは信じている
「僕が聞いてあげる事は出来るよ?」
ワタシ「ワタシは逆に竹田さんが何故あそこに来たのか知りたいです」
竹田さんは語った。嫁との確執。子供にも馬鹿にされてる感じで家に居ずらい。
仕事も上手く行かない…などなど
ワタシ「癒しを求めに来てはるんですね」

皆そんな感じなのかなぁ…
女の子達はだいたいホストに貢ぐ子が多い感じやったけど。ホストにも寂しいから行くんだろうなぁ…
色々ワタシは考えていた
それから喫茶店を出て、竹田さんが言う
竹田さん「さらちゃん、良い子そうだから、しなくてもいいから添い寝して欲しい」
ワタシは何だか胸辺りがチクチクした

やっぱり騙せない…

その時

「待ったぁぁ?」
ビクッとした。この声は…

伊織さんだ。何でこんなとこに!
伊織「えっ俺との待ち合わせ忘れてた訳?!」

竹田さんはそそくさと逃げた

伊織「さくらちゃん。何してんの?」
ワタシ「いや。社会見学?みたいな?笑」
動揺しているのが丸わかりだ

伊織さんはブルーの瞳を近付けて
「何しようとしてるか分かるけど、一言龍星か俺に
言うべきだと思わない?手伝うって言ったよね?
…と叱られた。
ワタシは頷いてごめんなさいと言う

伊織さんが「俺、営業しまくりで眠い…さくらちゃん満喫行かない?
あっ龍星には内緒 」

ワタシは伊織さんが今何考えてるか分からないし怖かったけど、
出会い喫茶3件行って疲れていた
ワタシ「はい…ワタシもちょっとしんどい」

伊織さんと満喫に行く事になった
ペアシートでドキドキした
龍星とは付き合ってる訳じゃないけど何だか悪い事をしている気分だ

伊織「さくらちゃん。カモン♪」
ワタシは笑った
伊織「龍星ヤバいよなぁ まあ面白いけど…手 出せないやん俺笑」
ワタシ「??」

伊織「最初に言ったよね?運命だって。さくらちゃんは俺と同じ匂いがする」

ワタシは意味が分からなかった
~~~~~
伊織さんはいつの間にか寝ていた

ワタシ 伊織さんは本当に面白い
ワタシも隣で寝る
ちょっと変な感じがして目が覚めた
伊織さんがキスしてきていた
びっくりした

伊織さんは飴を私の口の中に入れて

また寝た
本当に訳が分からない人だ
ホストって皆こんな感じなんだろうか…

とりあえず今日は分かった事があったので良かった。バレたけど。
次は まだ考えてある

続く


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