2021.2.26 そうして死んでいく

先日、ようやく卒業論文の発表会が終わった。
終わって間も無く、教授の奴隷の様に頼まれた作業をしていた。
永遠に、永延に教材である電子回路のはんだ付けをしていた。
作業中、去年の4、5月の頃の気持ちになっていた。

目先の未来が見えない
真っ暗
自粛

自分だけが足踏みをしている気分

皆、何かしらやりたいこと・夢を歩んでいるのに、自分はしていない。いや、なにものかの手に寄って、妨げられているような。そう思い込んでいるだけなのか、とにかく自分の思い通りに行かない世界。
単純作業をただひたすらに繰り返す僕はそんなことを思いながら、何百度に熱されたはんだごてを持っていた。


昨日、仲良くしていた先輩と飲んだ。
毎年ある、恒例の追いコンが変なウイルスのせいで中止になったことから、僕を含めた仲の良い後輩3人と、1人の先輩によるちっぽけな卒業祝い飲み会があった。
1人は九州の県庁。
1人は同県の県庁。
1人は、僕は大学院。
こう聞くと、皆優秀だ。
ただ、僕だけが残された気持ちでいる。
先輩も、来年大学院の修了を控えている。
またか、また、僕は見送る立場だなぁ。

いつも、1人残される。

僕は羽ばたけないのだろうか。
皆、各々の素敵な羽で離陸していくのに。
僕だけ残され、そうして死んでいくのか。

2021.2.26

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