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ローカス・オブ・コントロール

 ローカス・オブ・コントロールとは、行動の結果のコントロール要因を自分自身に求めるか、外的な要因に求めるかの認知スタイルあるいは性格特性のことをいう。統制の所在ともいい、アメリカの心理学者Rotter,J.B.が提唱した。彼は、行動の結果を自分自身の力で統制できると思うか、それとも自分以外の力で決められてしまうと思うか、つまり結果を「自分の力次第」と思うかそれとも「運次第」と思うかで達成動機の強さや達成行動は異なると考えた。また、行動の結果を自分の内部の力(努力や能力)で統制できると捉える特性を内的統制性、対して自分以外の外部の力(運や偶然や他人の力)で統制されると捉える特性を外的統制性と呼んだ。
 実際、内的統制性の高い人は低い人より、「現在、自分の目標のために努力している」と思っており、将来の目標の実現に向けてやる気があることや、内的統制性の高い児童は、低い児童よりも算数と国語の成績が良いことが報告されているという。つまり、自分の力で統制できると強く思う児童は積極的に学習に取り組み、その結果成績が向上するためではないかと考えられている。

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