見出し画像

今、ビジネスシーンのeスポーツ関係組織運営で壁にぶち当たった時に読む教科書

昨今、コロナウイルスで騒がれていますよね。
こういうときはeスポーツのイベントもできなくなってきているのが現状。

ついこの前、とあるBarがコロナウイルスの影響で店を閉めることになったというツイートを目にしました。
なんとも言えない複雑な気持ちになりましたが、このご時世ですので仕方ないところはあると思います。

eスポーツチームをビジネスで展開してる人も同じく苦しいんじゃないかなぁ。っと思って、私の経験からこの記事を書きます。

経営力がないとよくぶつかる壁

上記のBarの話で言うと、今回の経済の波に飲まれてしまったのは、ツイートだけ見ていると経営力の無さが問題なのではないかなと思います。

そんな経営力の無い人が抱える壁というのが以下の問題

・販路がない
・概算経費の計算が大きくずれている
・生活費が払えない
・資金ショート

この4つの壁を見てると恐怖とトラウマで泡吹き出して倒れる人中にはいるんじゃないですか?

私は最初の会社を勢いで立ち上げたので、販路もなにも有りません。
最初は営業に力を注ぎ、なんとか一件獲得した会社の案件から徐々に販路を広げていきました。
最初に陥った販路がない状況から脱出できたのは運が良かったと思います。

そして、お金の管理がしっかりしておらず、どれくらいの経費をかければいいのかを知っていなかったり、経費自体を見誤っていると会社の家計が火の車なんてことになります。

自分達の状況を把握できていない状況になっていると、そのまま闇に引きずり込まれることになります。

這い上がるのは大変ですが、落ちるは本当に一瞬なので気を付けたほうがいいですね。

私が思う今回の問題でぶつかっているであろう壁

今回の問題でぶつかっているであろう壁を各種簡単にまとめました。

◯eスポーツカフェなどの実店舗

・集客
言わずもがな、不要不急な外出を控えるように言われている現状、eスポーツカフェなどの実店舗の来店客数は大きく減少しているでしょう。
また、不特定多数のお客様がお越しになられることを考えると、感染拡大を防ぐために閉店処置を執るお店も増えてきています。

・グッズなどの商品販売
実店舗の中には、オリジナルグッツなどを販売していたりするでしょう。
外国の工場で制作を行っていたり、配送業者の営業縮小などによる商品到達までの遅延による損害、オンライン販売を行っている場合は特に遅延による損害が起きていることでしょう。

◯イベント関係

・開催できない
オンラインを予定していなかったイベントは軒並み中止されて、損害金が発生していることが多くあります。
これにより会社が傾いていて、会社が火の車という所が多いでしょう。
前述で言う「販路」がすべて絶たれたという状況でしょう。

・オンライン大会への切り替え
元々オフライン大会を予定していたものをオンライン大会に切り替えて行おうとしている企業や団体がいることも確認しております。
実際にそれをやってる人もいて、オンラインに切り替えるとなると元々予定していた費用とは別の費用が必要になってきたりします。
また、オンラインとオフラインを両方やろうと思っていたイベントなどは、オフラインで得られるはずだった入場料やグッズ販売などの収益も減っているとの情報も聞いております。

・販路が一気に無くなる
今まで予定していたイベントがなくなるのは勿論、今後イベント開催を持ちかけても主催側が遠慮してしまうという現状が有り、営業を行っても焼け石に水状態でしょう。
イベント事業も走らせながら、別の事業も並行してる企業もいます。
が、今までイベントできていた企業が別の事業を行うことは、こういう時に一番行ってはいけないことですので、あまりおすすめはしません。
やるのであれば、完全にイベントを捨てることです。

◯eスポーツチーム

・イベントに参加できない
前述の通り、イベント自体が壊滅的です。
参加するイベントがなければ参加できないのは当たり前のことですよね。

・主催イベントもできない
主催してしまえば、イベントできるんじゃないか。
実際にできるのはできますが、オフラインの場合はイベントに参加する人はそれほど多くないというのが現状でしょう。
勿論、ファンは来てくれるでしょう。
が、濃厚接触を行うことから、eスポーツ選手にも感染のリスクが増えるという観点から、運営からするとあまり手を出せない領域だと思います。

・オンライン関係
YouTubeなどのプラットフォームを用いたオンライン関係の活動は順調だと思います。
強いて言うのであれば、普段マスクして顔出してるひとが品薄によって困ることと、配送業者の遅延による機材が届かないとかそのレベルなので、活動に大きな支障が起こっている事象は少ないでしょう。

◯ライター

・ネタが枯渇する恐れ
イベントなどのオフラインで行われるeスポーツに関する記事を執筆しているライターさんであれば、ネタに困る人が多くなるでしょう。
また、軒並み中止となっているイベント関係の記事をかけたとしても、今後出てくるはずだったイベントのことについて記事を書くことができなくなっているのではないかと思います。

どうやって生きていけばいいのか。

eスポーツのイベントができなかったり、チームとしての活動が制限されつつあって経済面でも大きな打撃を受けていると思います。

どうやって財務状況を維持していこうかと頭を悩ませている人は多くいるのは重々承知の上で敢えていいましょう。

体力があるなら「放置」です。

考えないこと。

但し、諦めることとは意味が違います。

では、体力がないのであればどうすればいいのか。
体力があっても放置とはどういうことなのか。

今、大きな壁にぶつかっている

ご多分に漏れず、我々株式会社chouetteも大きな打撃を受けています。

予定していたオフラインイベントは軒並み中止や延期。
お店への客足も少なくなってきました。

唯一バリバリに元気なのはAIの制作くらいでしょうか。

弊社は今回の一件に関して、放置しています。

なぜなのか。

正直なところ為す術もない状況です。

我々は今「戦争をしています。」
そして、「『今は』敵に勝利することができません。」

落ち着くことはあるでしょう。
しかし、それは遠い未来の話かもしれませんし、もしかしたらすぐそこかもしれません。

それまで耐えるか、消滅するか。
この二択を迫られている企業は沢山いるでしょう。

苦しい壁にぶつがっている今こそ、経営者の経営判断によって運命が左右され、間違った道を進むと谷底に転がり落ちます。

ただ、谷底に転がり落ちても這い上がる方法はあるので、自分と自分についてきてくれているメンバーを信じて、勇気を持って判断しましょう。

私は「何もしない。」というこをすることにしました。

我々chouetteと、我々を支えてくれる皆様の為に、力を蓄え、近い将来反撃できるように。

体力がない時はどうすればいいのか。

体力(=資金)がない。
このままでは会社が倒産してしまう。

こういう時はどうしたらいいのか。

神様にお祈りをしてウイルスが消滅し、元の景気に戻してくれるのを待つ。

なんてことをしてる企業は皆無でしょう。

大きく分けて2つ方法があると思います。

○日本政策金融公庫からお金を借りる

政府がコロナウイルス対策の施策として、実質無利子での融資を日本政策金融公庫を通して行うという発表がありました。

これについて、弊社を担当していただいている営業に話を聞いたところ、申込みが殺到しているようです。

都道府県によっても何かしら変わるのかも知れませんので、まずは日本政策金融公庫やすでに取引を行っている金融機関があるのであれば、そちらへ相談したほうがいいでしょう。


○苦しい状況だけど、業績を向上させるように工夫してみる

上記の金融機関からお金を借りるということに加えて、イベントなど現在行っている事業で収益を上げるように工夫をしてみることも重要です。

お金を借りて終わり!
だと、そのお金どうやって返すの?
ということもありますし、事業を休止した場合、休止していた間の実績が失われ、現状取引を行っている企業とも疎遠になる可能性があります。

事業を継続するのは勿論のこと、継続していく中で、業績を向上させる。
これをしておかなければ、落ち着いた時に復帰できなくなります。

勿論、これは体力のある企業も同じことが言えます。

大丈夫。耐えられます。

こういう時だけでなく、経営というのは必ず大きな壁にぶつかります。
売上、利益、社員、お客様、その他様々なことを考えないといけません。
いつも上手くいくことなんてありません。
寧ろ、壁にぶつかることのほうが私の経験上多い。
それが経営というものでしょう。

しかし、壁にぶつかったからと言って「もうダメだ。」と、こう考えるのが一番あってはなりません。
必ずその壁の向こう側へ行くための知恵が出てきます。

私は今、経営者7年目です。
6年もやってると「もうおしまいだ。」「もう会社を畳もう。」という考えに至ったことがあります。
それも数え切れないほどあって、寝れない夜を何度も過ごしてきました。

しかし、その度に問題を洗い出し、解決するために頭をフル回転させて前に進んできました。
そうすると、意外にも知恵や方法が出てくるものなんです。

何度も何度もそうやって苦境を乗り越えてきた身からすると、今回も苦しいのは変わりありませんが、乗り越えられると確信しています。

振り返ってみてみると、困難や苦境というものをいくつも乗り越え、それらは本当に困難とか、苦境と呼べたのだろうかと思う時があります。
実際に乗り越えてこれたのだから、困難ではないんじゃないですかね。

絶対に成し遂げるという熱意を持つこと

何が何でも崖の向こう側に行きたいと思った人間は、そこに橋を建設する。
安全に渡れる橋を建設する為に知恵を絞って設計図を作り、材料を根気よく集め、危険な状況でも回避できるように作業環境と整えます。

懸命に考えれば、自然と知恵や工夫が出てきます。

一番してはいけないことは諦めること

「これだとだめだと思うんです。」とか
「これだったらできませんよね。」とか
「もうこれ以上は無理ですよね。」とか

無理と思おうから無理なんですよ。

では、何を根拠にできないと言っているのか。

当たり前のことを言いますが、人間は死ぬまで生きています。

あぁ、もうダメだ。

こう思った時こそあなたの腕の見せどころですよ。
潔く諦めて、事業撤退とか言ってる人いますけど、江戸時代の武士じゃあるまいし、それを言うなら切腹するんですか? って話ですよ。マジで。
それはただ諦めて失敗した自分が恥ずかしくて、それを隠すためにいってる言い訳じゃないですか?

諦めてしまうから失敗するんです。
諦めなければそれは失敗ではありません。

ただ、自分達がやっていること。
その組織が存在する目的(=組織の存在意義)を見失ってはなりません。

上記の崖の例で言うと、どうして自分は崖を渡りたいと思ったのか。
この信念を失ってしまうと、熱意が失われてしまいます。

我々に残された時間は沢山あります。
それと同時に手段や方法も無限です。

諦める時点で、あなたの組織経営の度量はその程度だったということです。

まとめ

悪あがきでも何でもいいんです。

周りから醜いと思われても良いんです。

だって、周りのその評価はあなたが運営している組織がやろうとしていることになんの影響もなく、その評価があろうがなかろうが、あなたは自分の信念と熱意の下、様々な人を幸せにして社会に貢献していくんですから。

「あいつ出来もしない橋を建てようとしてバカだなぁ。」
と思われようが、自分の信念と熱意を持って悪あがきをし、ついに橋が完成したときに、崖の向こうへと渡れるようになれば、みんなから感謝されることでしょう。
その橋を渡る人は感謝の念に堪えないことだと思います。

重要なのは諦めないこと。

ここで諦める人は、コロナウイルスで景気が落ち込まなくても事業に失敗しておりますので、安心して撤退なさってください。
早くに撤退でき、コロナウイルスに気付かされただけ、不幸中の幸いだと思います。

今こそ正念場です。
私も含め、皆様でより一層頑張っていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?