スポンサー営業のコツを伝授するからスポンサーが欲しいチームは見てくれー上編ー
皆様こんにちは。
桜野はるでございます。
またまたさらっと宣伝なんですけど、eスポーツ経営学の動画をYouTubeで公開しました。
令和2年3月3日現在、毎週月曜日の18時にアップロードする予定なので、よかったら御覧ください。
さて、eスポーツ経営学の記事でもお話をしましたとおり、eスポーツチームを運営するのにはそれなりのお金がかかってきます。
そこで、様々のチームがスポンサーがほしいと言っている場面をよく目にします。
が、スポンサーの獲得の方法がわからないという人がいるのも事実です。
そこで、今回はスポンサー営業について、上編・中編・下編と三部構成で記事を書こうと思います。
eスポーツのことについてよく知ること
原点に立ち返って欲しい。
「eスポーツとはなんですか?」
全くの素人からの問いかけに答えられる人はいますか?
我々業界人と同じレベルで知ってもらうことを要求されたとして、どれだけの人がeスポーツについて説明することができるでしょうか。
お金をいただくことに深く関係するeスポーツをよく知らないとなると、お金を出す側からすると不安で仕方ありません。
例えば、一般社団法人日本eスポーツ連合が掲げているeスポーツの定義についてなどを用いると簡単に説明できるのはないでしょうか。
【JeSUが掲げるeスポーツの定義】
・興行性がある
・競技性がある
・大会などのイベントを今後も開催する予定がある
・ゲームとして3ヶ月以上の運営と販売の実績がある
相手の頭の中を想像してみること
お金欲しい、誰かスポンサーになってくれないかな。
って思っている人はどうしてあなたにお金を出してくれるかを考えたことがありますか?
つまり、決裁者の頭の中を想像してみることです。
中小企業などであれば社長が決裁をもっている事が多いので、ここでは社長の頭の中を覗いてみましょう。
ソースは3社会社をやっている私の頭の中です。
まず、企業の社長が普段何を考えているのか想像したことありますか?
一般的な経営者の悩みとしては、
【売上向上】
【資金繰り】
【人材確保】
この3つだと思います。
◯売上向上
売上を上げるためにはどうしたいいかなぁ。
っと普段から社長は考えています。
ビジネスの世界では数字が物を言います。
数字がすべてなわけですね。
数字を確保するために、どうしたらいいのかを社長を始めとした経営者は皆考えています。
そこをカバーできる要素を持っているのであれば、それを全面に出すべきでしょう。
「御社(文書だと『貴社』)の売上向上させるのに、当チームはこんな事ができます!」
というようなアピールができるのであれば完璧ですね!
◯資金繰り
資金繰りしたいのはこっちじゃい!
というようなお言葉をいただきそうですが、まぁ落ち着いてください。
これも売上向上と似たようなものですが、eスポーツチームを使うことによって今まで利用していた広告宣伝費が安くなるなどの費用対効果についての提案などもいいのではないでしょうか。
今までかかっていたコストをカットすることによって、費用が浮くとなると、それだけで別のことに費用をかけることができます。
チームを使って経費削減できるほかに、チーム内にビジネスに精通している人がいるのであれば、資金繰りの方法についてコンサルしますというのを1つのパッケージに組み込んでもいいかもしれません。
◯人材確保
様々な事業を行っている会社では、人材の確保に悩んでいる社長はいます。
eスポーツ選手の寿命は短い人だと20代半ばと聞きます。
20代半ばとなればまだまだ働き盛り。
セカンドキャリアとして、eスポーツ選手の引退後に採用を約束した上でスポンサーになってもらうという方法もありでしょう。
ただ、人材確保の名目だけでスポンサー料を支払うことはないと思うので、おそらく抱き合わせで人材確保にも役立てますという触れ込みが一番効果的だと思います。
企業がスポンサーになって期待すること
○企業の社会活動の一環
よく聞く話で、出身地で起業した会社の社長が地元に貢献したいと考えていて、社会活動の一環として地元のスポーツチームのスポンサーになっているということがあります。
ボランティア活動や清掃活動で企業の社会的責任活動を実践する企業もありますが、上記のような地方創生の意味を込めてスポンサーになっている企業も沢山あります。
地元で活動しているeスポーツチームであれば、地元を盛り上げたいというところをアピールするのも、企業の期待に応えられるかもしれません。
○商品の売上増加
前述の通り、売上向上は社長の主な悩みの一つです。
有名なeスポーツチームであれば、彼ら自体が広告塔になっているので、新商品の発表に合わせて、TwitterやHPにて宣伝を行うなど、商品の売上向上の施策となるのも期待しているところです。
自分達の影響力をアピールして、商品の新発売を予定している企業などのアプローチするのもいいでしょう。
○会社の認知度を上げる
設立したての会社や、社名変更した会社など、会社の名前や実態をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っている企業が協賛するパターンはよくある話ですよね。
ユニフォーム広告、看板など。
お客様によく見られる場所に社名を多く掲示させることで浸透を図ります。
売上向上にも言えることですが、発信力のないチームにとっては、数の論理だけで提案しても成約に繋がらないので、他にも武器を持っておくのがいいでしょう。
○会社の好感度を向上
eスポーツ選手が一生懸命戦う姿は、会社の好感度を向上させます。
また、人の目に多く止まることによって、会社の信用度を向上若しくは保つこともできます。
ここで注意しないといけないのが、協賛しているeスポーツチーム自体が、世間から好感を得ている時であって、不祥事や事件などの関与が発覚し、イメージが悪化すれば、スポンサーは離れていきます。
○雇用対策
人材確保も社長の悩みの一つです。
前述の通り、雇用を行うときにスポンサーしているチームのセカンドキャリアを支援するという大義名分も達成できることから、雇用対策を期待している企業もいます。
また、スポンサーによるイメージ向上で、徐々に入社希望者が増えると予想されます。
eスポーツチームは若い世代と深い関わりを持つため、スポンサー企業への現在の若者達がどういう趣味趣向で動いていて、企業として活動をしたらいいのかなどのアドバイスもできるでしょう。
そういった面も企業から期待される部分ではあると思います。
○社員の福利厚生
独自リーグなどを持っている場合、会社のイベント行事としてeスポーツ観覧チケットを無料で配布したりするなど、楽しい時間を提供すること。
ゲーム好きの社員であれば、この会社に入ってよかったと感謝することでしょう。
他には、ゲーム教室などを行ったり、様々な面でスポンサー企業の社員への楽しい時間の提供が可能です。
社員にやめてほしくない会社こそ、スポンサーを行うのにこういうところに期待をしていたりします。
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