声のブログ VOL 21 「げんこつ山のたぬきさん」

唐突ですが
「げんこつ山のたぬきさん」って
覚えていますか?
  
♪  げんこつ山のたぬきさん
  おっぱい飲んで
    ネンネして
    抱っこして、おんぶして
    また明日
 
なんと牧歌的な歌詞でしょう。
 
考えてみると
0歳や1歳の日々は
私たちはこんな風に
平和に過ごしていたものです。
 
 
私たちには生活のほぼ全てを
母親に委ねて
生きてきた時代がある。
  
このことは頭の記憶としては
忘れていても
身体の記憶として
心の何処かに覚えている。
  
この時代の子どもの世界は
言葉以前の世界。
身体のふれあいで
繋がっていく世界。
 
言葉が育つ以前の
人間の情緒の土台が育つ
大切な時代。
 
乳児の子育てが難しいのは
言葉が通じないこと。
 
だから、言葉でどうにかするよりも
気持ちを受け止めることに
尽きる。  

例えば出かける前に
わんわんと泣いている子供。
 
「どうしたいの?」
「ねえ、どうしたいの?」

母親としては、とても
困惑してしまう場面。

「いつまで泣いてるの!」
「もう行くわよ!」
「勝手にしなさい!」

そんな風に怒りたくなる気持ちも
わかるけれど

そんな時には
「どうしたい?」よりも
「嫌だ!」「嫌だ!」
その気持ちをそのままに
受け止めればいいのだ。
 
大人だって、「こんちくしょう!」と
思うことがある。
 
大人だから、
それをなんとかやりくりすることが
できるし
大人だって、やりくり
できないことだってある。
 
子どもの駄々は
「やりくりできなくて」
どうしようもなくて泣いている。

「どうしたい?」
なんてわからないけれど
「嫌だ」「嫌だ!」という
気持ちだけは確かにある。
 
だから、そんな時は
「嫌な気持ちを持っているその子の存在」
それごと受け止めればいい。

わんわん泣いていると
親はどうしていいか困るし
なんか悲しくなるし、
泣くからといって
変えられない予定だってあるけれど
 
泣いている子どもも
「私の大事な○○ちゃん」と
受け止められた時に 
不思議なことに
子どもの気持ちも変わっていたりします。
 
気持ちは丸ごと受け止められた時に
スーッと気持ちよく消えていく。
 
とても不思議ですね。  

あと、もう一つ
受け入れにくい感情があります。
 
「怖い」「恐ろしい」という気持ち
  
その時に大事なのは
うんと泣くこと。
 
泣くことは子どもの特権です。
泣く子は育つと言われいるけれど
昔の人はいいことをいうものです。
 
小学生にもなると
だんだんと泣くことが難しくなるし

ましてや大人が人前で泣くなんて
できないけれども

実は泣くことは
大人だって、とてもとても大切なこと
 
安心して泣ける場があるから
新しい活力が湧くのです。
 
泣かないまでも
辛いことを辛いと喋って 受け止めてくれる
そんな場があるから
心をスッキリと切り替えて
また、生活を挑むことができるのです。
  
赤ちゃんの時代は
うんと泣く時代。
 
大人だって、泣きたい時には
安心して泣けばいい。  

私たちは、
父や母に育てられてきました。
  
大人になるとはどういうことか?
 
それは、自分自身が
自分の親になることです。
  
自分自身を育てるのは
自分です。
 
自分を育てるというと
なんか難しく感じるかもしれないけれど
とても簡単なこと
 
わんわん泣く赤ちゃんを
抱っこしてあやす
お母さんのように
いつも自分を抱きしめればいいのだ。
 
自分を受容する時間を
毎日ちょっとだけでも
とることで
心は随分と安定していくのだ。

週末のひと時
こんなことを考えました。

今回は
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「げんこつ山のたぬきさん」
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というテーマで
お伝えしました。
 
最後までお聞きくださり
ありがとうございます。
  
今日の一日が
素敵な1日でありますように

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