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本日の一曲 vol.60 クルト・ヴァイル 三文オペラより メッキー・メッサーのモリタート (Kurt Weill: Die Moritat von Mackie Messer, 1931)


三文オペラ

本日ご紹介するクルト・ヴァイルさんは、1900年3月2日生まれ、ナチス時代を生き抜き、1950年4月3日にアメリカ・ニューヨークで亡くなったユダヤ人作曲家です。最初、ベルリンで活動し、1928年、戯曲家ベルトルト・ブレヒトさんとともに、この「三文オペラ」を制作して発表しました。しかし、ナチス当局に目をつけられ、1935年、アメリカに移住し、その後は主にミュージカルの作品を残しました。

「メッキー・メッサーのモリタート」はオペラの最初の方で歌われる曲ですが、「マック・ザ・ナイフ(Mack The Knife)」という題名で、ジャズのスタンダード・ナンバーになっていますので、こちらのほうが有名かもしれません。

マック・ザ・ナイフもたくさんの人が取り上げていますが、ここでは、1955年のルイ・アームストロング(Lois Armstrong, 1901/8/4~1971/7/6)さんのバージョンを紹介します。

このオペラに興味を持たれた方は、「オペラ対訳プロジェクト」さんのサイトをご覧ください。

悪の教典

最近では、三池崇史監督「悪の教典」(2012年)でも印象的に使われていました。R15+でも大丈夫!という方はご覧になるのもよいでしょう。

こちらの映画では、エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald, 1917/4/25~1996/6/15)さんのバージョンが使われています。2020年にリリースされた1962年のベルリン公演を収録した「Ella: The Lost Berlin Tapes」からのバージョンです。

アルバムのプレイリストです。

追伸 エラ・フィッツジェラルドの1960年ベルリン (2024/10/10)

1960年のライヴ・イン・ベルリンでは、エラさんが途中「マック・ザ・ナイフ」の歌詞を忘れてしまい、アドリブで歌ったところ、本人もびっくりするくらいピッタリとはまったというエピソードがあります。

完全版の方のライヴ(The Complete Ella In Berlin: Mack The Knife)のプレイリストです。「How High The Moon」のスキャットは大興奮の聴きものです。

(by R)


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