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本日の一曲 vol.88 ホルスト 惑星 (Gustav Holst: The Planets, 1918)

本日の一曲でご紹介するのは、もしはじめてオーケストラによるクラシック音楽のコンサートに行くとしたら、どの曲の演奏を聴きにいったらよいか、というお話です。もちろん筆者の独断による見解ですので、参考程度にしておいてください。

ともかくクラシック音楽のコンサートは、少なくとも30分程度は黙って座って聴く、というのが大前提であり、しかも弱音部分もけっこうありますので、ただでさえ心地よく、そのまま睡魔に襲われるということはごく当たり前です。ですので、できるだけスリリングな曲がよいのではないかと思います。また、知っている曲だとあまり睡魔は来ません。


ホルスト 惑星

まず、ホルストの惑星でしょう。ホルストが占星術にヒントを得て、惑星ごとに曲をつけたという管弦楽曲です。火星はスターウォーズさながらですし、木星は電話の待受音楽にも採用されています。

オルフ カルミナ・ブラーナ (1937)

もしかすると、オルフという作曲家、「カルミナ・ブラーナ」という曲名を聴いたことがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、テレビなどでは、この曲の出だしがよく使われているので、お聴きになれば、ああ、あれか、と分かると思います。

ムソルグスキー 展覧会の絵 ラヴェル編曲版 (1922)

最後のキエフの大門はテレビ、TikTokなどでよく使われいます。また、雛の踊りや、魔女バーバ・ヤーガなどもあります。

ストラヴィンスキー 火の鳥 1910年版

「春の祭典」という超弩級のバレエ音楽もありますが、初演時にはブーイングの嵐だったようなので、ここは「火の鳥」の方で。ただ、1919年の組曲だと短いので、1910年のバレエ音楽用の方がよろしいかと思います。

レスピーギ ローマ三部作

前にご紹介したローマの祭りを含む三部作もよいと思います。「祭り」だけ、というコンサートはあまりなくて、「松」「噴水」「祭」の三部作とか、そのうちの2つという組合せで演目に乗ることが多いかと思います。

ご注意

本日ご紹介したのは、いずれも手に汗握るスリリングな曲ばかりだと思うんですが、どの曲も弱音部分があり、そこでは必ず睡魔がいらっしゃるので、そこはご注意ください。それと、1度はここに貼った動画で予習したほうがよろしいかと存じます。楽譜は同じでも、演者が別なら演奏も違ってきます。同じ金田一耕助でも、石坂、古谷、稲垣、池松、吉岡それぞれ違ってきますので、一度お聴きになっても損はないと思います😄

今回ご紹介したのは、いずれも約100年前の20世紀前半の曲ですが、いずれも充実感あふれる曲ばかりですので、演奏会の後も満ち足りた気持ちで帰路につくことができると思います。

(by R)

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