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本日の一曲 vol.58 トスカニーニ レスピーギ ローマの祭り (Respighi: Feste Romane, 1929) (cf. John Wilson)

本日ご紹介するのは、イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギ作曲の交響詩「ローマの祭り」で、1949年のアルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団による演奏です。交響詩は、英語ですと「Symphonic Poem」となり、オーケストラによるポエムということで、音楽を文学や絵画に結びつけたものであり、現代でいうと映像を音楽で表現したもの、映画音楽に近いかと思います。

オットリーノ・レスピーギさんは、イタリアのボローニャ生まれの音楽家で、20世紀前半に活躍した人です。この「ローマの祭り」は「噴水」(1917年)「松」(1924年)「祭り」の「ローマ三部作」の最後を飾る作品で、1929年のカーネギー・ホールにおける初演もトスカニーニさん指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏で行われました。

第1部「チルチェンセス」はネロ皇帝時代のキリスト教徒をライオンに食わせる祭り、第2部「五十年祭」はカトリックのジュビリー、第3部「十月祭」はルネサンス時代のぶどうの収穫祭、第4部「主顕祭」は1月6日の魔女ベファーナの祭りをそれぞれ音楽で描いたものです。

この録音は、1949年12月12日、昭和24年の古いモノラル録音ですが、いまだに決定盤と言われています(日本語版ウィキペディアなど)。

最近の録音では、ジョン・ウィルソン指揮シンフォニア・オブ・ロンドンによる演奏が評判がよいようです(音楽の友社「新時代の名曲名盤」)。

(by R)


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