本日の一曲 vol.476 宮本浩次 冬の花 (2019)
宮本浩治さんの2019年の「冬の花」は、初のソロ作品であり、関西青酸連続死事件を題材にした黒川博行(1949年3月4日生)さんの小説「後妻業」のドラマの主題歌として使用された曲です。
宮本さん自身、この自ら作詞作曲した「冬の花」については歌謡曲として作ったと発言しており、宮本さんは、エレファントカシマシで、松任谷由実(荒井由実)さんの「翳りゆく部屋」をカバーして以来、2020年のアルバム「ロマンス」をリリースするなど、おそらく宮本さんが生まれてからローティーンのころまでに親しんだ曲をベースに歌ってきています。宮本さんのこだわりとして、女声の曲でもキーを変えないで、原曲のキーで歌うというのがありますが、そんなところも聴きどころです。
この「冬の花」も昭和歌謡の要素がたくさんつまっており、筆者は火曜サスペンス劇場のエンディング・テーマ曲、岩崎宏美さんの「聖母(マドンナ)たちのララバイ(1982)」を思い出しました。
「冬の花」の動画で使われている自動車は、昭和の名車「日産フェアレディZ」、撮影場所は茨城県神栖市の日川浜海岸だということです。
この動画をご覧になればお分かりになると思いますが、強烈なインパクトがある動画で、米津玄師さんの2022年公開の動画「KICKBACK」と合わせたパロディでも使われていました。
また、ロック畑のボーカリストが昭和の歌謡曲を歌うというと、サザンオールスターズの桑田佳祐さんも演じていらっしゃいましたが、1966年生まれの宮本さんよりも、10歳年上で1956年の桑田さんが歌う歌謡曲は一世代前のものになります。2016年公開の「悪戯されて」です。
つい最近では今年2025年9月に公開された「友近サスペンス劇場『外湯巡りミステリー・道後ストリップ嬢連続殺人』」を忘れてはいけません。
ところで、宮本さんは、今年2025年は「ソロ活動5周年記念ツアー 今、俺の行きたい場所」のツアー敢行中であり、あちらこちらで参戦記を拝見させていただいています。その中で、藤田香織さんの参戦記で「ロマンス」のくだりがおもしろかったので、ご紹介します。
(by R)