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本日の一曲 vol.347 レオンカヴァッロ 道化師より「衣装をつけろ」 (Ruggero Leoncavallo: "Vesti la giubba" from "Pagliacci", 1892)

19世紀末のイタリア・オペラの新しい波として、ヴェリズモ・オペラがありました。これは「現実主義」と呼ばれるもので、簡単に言うと、その辺の人を題材にして、ドラマティックな表現をするオペラと言ってよいかと思います。

そのヴェリズモ・オペラの代表作として、ピエトロ・マスカーニ(Pietro Mascagni)さんの「カヴァレリア・ルスティカーナ(Cavalleria Rusticana、田舎の騎士道、1890)」とルッジェーロ・レオンカヴァッロさんの「道化師」があります。

「カヴァレリア・ルスティカーナ」については、以前ご紹介しました。

本日ご紹介する「道化師」は、旅芸人一座の座長カニオの妻が浮気をしているのですが、よりによってその出し物が不倫もので、道化師を演じているカニオが出し物で、現実に妻とその浮気相手を殺してしまうというあらすじです。

本日ご紹介する「衣装をつけろ」は、妻の浮気を知ったカニオが歌う歌で、それでも道化師の役を演じなければならないと嘆き悲しむものです。

この曲は、1904年にイタリアのテノール歌手エンリコ・カールソー(Enrico Caruso)さんが録音、発売し、世界史上初のミリオンセラーになったと言われています。

歌詞の内容は、チャンネル「オペラ対訳プロジェクト」のものをご覧ください。

オペラ「道化師」については、名盤とされるカラヤン盤に同じく「オペラ対訳プロジェクト」によって、対訳が付けられていますので、こちらをご覧ください。カニオ訳は、カルロ・ベルゴンツィ(Carlo Bergonzi)さんです。

また、ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)さんの歌唱も忘れられません。パヴァロッティさんの艷やかな声は、カニオ役にぴったりだと思います。

そして、フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)さんもさわりだけですが、この曲を歌っています。クイーン(Queen)の「永遠の誓い(It's A Hard Life, 1984)」です。

(by R)

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