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本日の一曲 21世紀の音楽

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連載「本日の一曲」のうち、21世紀の音楽をまとめました。
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本日の一曲 vol.393 スザンナ・アンド・ザ・マジカル・オーケストラ ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート (Susanna And The Magical Orchestra: Love Will Tear Us Apart, 2006)

スザンナ・アンド・ザ・マジカル・オーケストラは、ノルウェーのシンガーであるスザンナ・ワルムロッド(Susanna Wallumrød, 1979年6月23日生)さんと、同じくノルウェーのジャズピアニストであるモーテン・クヴェニルド(Morten Qvenild, 1978年8月31日生)さんのデュオです。 Wikipediaによると、スザンナさんは、インディーポップ、ジャズにジャンル分けされていますが、アーティスティックな活動をしています。2013年には、元レッド・ツェッペ

本日の一曲 vol.385 ホース・ジャンパー・オブ・ラヴ ディザスター・トリック (Horse Jumper Of Love: Disaster Trick, 2024)

ホース・ジャンパー・オブ・ラブは、アメリカ・マサチューセッツ・ボストン出身、2016年にセルフタイトルのデビューアルバムをリリースしたスロウコアのバンドです。スロウコアとは、Wikipediaをご覧ください。グランジへのアンチという立ち位置の音楽です。 このバンドが、今年リリースしたアルバムが「Disaster Trick」で所属しているレーベル「Run For Cover Records」からYouTubeではアルバム全曲のストリーミングということで動画が公開されています

本日の一曲 vol.383 サカナクション ショック! (2022)

サカナクションは、北海道出身のバンドで、メンバーは、ボーカルの山口一郎さん、ギターの岩寺基晴さん、ベースの草刈愛美さん、キーボードの岡崎英美さん、ドラムの江島啓一さんです。デビューアルバムは、2007年リリースの「GO TO THE FUTURE」です。 本日ご紹介するのはコロナ時代に制作されたとても楽しくてファンキーな「ショック!」です。正統派ファンクの曲になっています。右側のイエローのジャケットの人は嶋田久作さんですね! 嶋田久作さんはタイムスリップ(TIME SLI

本日の一曲 vol.381 エイモス・リー キャリー・ユー・オン (Amos Lee: Carry You On, 2024)

エイモス・リーさんは、1978年生まれのアメリカ・フィラデルフィア出身のシンガーソングライターです。2005年にセルフタイトルのデビューアルバムをリリースし、その主な音楽スタイルはアコースティック・ギターの弾き語りです。 本日ご紹介する曲は、今月にリリースされたばかりのエイモス・リーさんのニューアルバム「トランスミッションズ(Transmissions)」からの1曲で「キャリー・ユー・オン」です。ミュージック・ビデオも公開されたばかりのものです。 アルバムもとても落ち着い

本日の一曲 vol.379 プリファブ・スプラウト 世界最高の宝石泥棒 (Prefab Sprout: The Best Jewel Thief In The World, 2013)

プリファブ・スプラウトは、1982年にデビューしたイギリス・ダラム出身のバンドであり、中心メンバーのパディ・マクアルーン(Paddy McAloon, 1957年6月7日生)さんは、非常に評価の高いソングライターです。 noteには、三代目齋藤飛鳥涼さんの詳しい紹介記事がありますので、こちらをご覧ください。 三代目齋藤飛鳥涼さんのご紹介のとおり、プリファブ・スプラウトが活躍した時期は1980~1990年代だったのですが、パディ・マクアルーンさんは、1990年代後半に網膜剥

本日の一曲 vol.374 打首獄門同好会 How do you like the pie? (2013)

10獄放送局北海道テレビの名物番組「水曜どうでしょう」の熱心なフォロワーとして知られる打首獄門同好会の大沢敦史会長ですが、打首獄門同好会のインターネット番組「10獄放送局」第59回から、「水曜どうでしょう」で2023年8月から10月にかけて放映された「懐かしの西表島」へのリスペクト企画が進行中で、その企画のBGMとして、この「How do you like the pie?」が使われており、「本日の一曲」でもこの曲を取り上げてみました。 この企画は本日現在で3回目まで進行

本日の一曲 vol.371 ミルトン・ナシメント&エスペランサ・スポルディング 10月 (Milton Nascimento & Esperanza Spalding: Outubro, 2024)

ミルトン・ナシメントさんは、1942年10月26日、ブラジル・リオデジャネイロ市生まれのブラジリアン・ポピュラー・ミュージック(Música Popular Brasileira, MPB)のシンガーソングライターです。その声は「神の声」とも呼ばれています。 エスペランサ・スポルディングさんは、1984年10月18日、アメリカ・ポートランド出身のミュージシャンでベースなどを演奏します。 2人は2000年代にハービー・ハンコック(Herbie Hancock)さんの紹介で友

本日の一曲 vol.368 クリスタベルとデヴィッド・リンチ ビート・ザ・ビート (Crystabell & David Lynch: Beat The Beat, 2017)

デヴィッド・リンチさんは、1946年1月20日にアメリカ・モンタナ・ミズーリで生まれた映画監督です。有名な映画は「イレーザーヘッド(1976)」「エレファント・マン(1980)」「ワイルド・アット・ハート(1990)」やテレビ・ドラマの「ツイン・ピークス(1990~91)」です。noteにはSmall Worldさんの記事がありますので、こちらをご覧ください。 クリスタベルさんは、1978年4月20日、アメリカ・テキサス・サンアントニオで生まれた歌手です。1999年にエージ

本日の一曲 vol.367 欧米の船乗りの音楽 (Classic Maritime Music from Smithsonian Folkways, 2004)

本日は少し変わったアルバムをご紹介します。「スミソニアン・フォークウェイズから古い海の音楽」というアルバムです。 「スミソニアン・フォークウェイズ」とは、アメリカ・ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館のレコード・レーベルのことで、アメリカの伝統音楽、子供向け音楽、海外の音楽など珍しい幅広いコレクションがあるとのことです。 「Maritime Music」とは直訳すると「海事の音楽」ですが、このアルバムには、アメリカ、イギリス、アイルランドなどの船乗りの音楽が収録され

本日の一曲 vol.366 ミシェル・ンデゲオチェロ トラブル (Meshell Ndegeocello: Trouble, 2024)

メシェル・ンデゲオチェロさんは、1968年8月29日にドイツ・西ベルリンで生まれ、アメリカ・ワシントンD.C.で育ったアメリカのミュージシャンです。「ンデゲオチェロ」とは、スワヒリ語で「鳥のように自由」という意味だそうです。ミシェルさんはライブではベースを弾いたり、歌ったりしていますが、詩人でありプロデューサーでもあります。 ミシェルさんは、今月の2日にニューアルバムをリリースしました。本日ご紹介するのは、このニューアルバムに収録された1曲です。 ミシェルさんの音楽は、「

本日の一曲 vol.361 uDiscovermusic 史上最高のプロテスト・ソング10曲 (uDiscovermusic: Best Protest Songs, 2020)

「uDiscovermusic」のサイトで「史上最高のプロテスト・ソング10曲:不朽の政治的アンセムとなった音楽たち」が紹介されていましたので、この10曲のプレイリストを作成しました。ご利用ください。 ビリー・ホリデイ(Billie Holiday):奇妙な果実(Strange Fruit, 1939) ウディ・ガスリー(Woody Guthrie):我が祖国(This Land Is Your land, 1944) ボブ・ディラン(Bob Dylan):戦争の親玉(

本日の一曲 vol.358 アキコ・グレース エヴァネッセンス・オブ・サクラ (Akiko Grace: Evanescence Of Sakura, 2008)

アキコ・グレースさんは、1974年生まれの日本のジャズ・ピアニストで、東京藝術大学とバークリー音楽大学で学び、2002年にCDデビューを果たしました。 本日ご紹介するのは、アキコ・グレースさんの2008年7月にリリースされた10枚目のアルバム「Graceful Vision」の1曲目を飾るメランコリックで落ち着いた曲「Evanescence Of Sakura(桜の儚さ)」です。ベースは、1966年2月6日にサンフランシスコで生まれたラリー・グレナディア(Larry Gre

本日の一曲 vol.350 ゆらゆら帝国 な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い (2003)

ゆらゆら帝国は、2003年2月に突然「ゆらゆら帝国のしびれ」と「ゆらゆら帝国のめまい」の2枚のアルバムをリリースしました。その年の11月、これら「しびれ」と「めまい」の中の曲をセットリストにしたライヴ・アルバム「な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い 」をリリースしました。 このライブアルバムの音がまた強烈で、大音量の中でラジカセを使って録音したような音だったのです。マイクの入力レベルを振り切ったような、とてもクリアとは言えない歪んだ音で録音されていました(ただ、よく聞いて

本日の一曲 vol.339 キアスモス セイルド (Kiasmos: Sailed, 2024)

キアスモスは、アイスランドのユニットで、手掛けている音楽はアンヴィエント・ミュージックあるいはテクノ・ミュージックと言ってよいかと思います。 彼らの今年2024年6月に公開された動画コンテンツです。映画仕立てになっていて、今の暑い季節に納涼感を与えてくれるものになっています。 彼らの新譜「II」です。 キアスモスは、筆者もおすすめ通知で知ったユニットなのですが、インタビュー記事がありましたので、こちらをごらんください。 追伸(2024/07/13) 2024年10月