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日本人と線
保育や教育の話とは少し離れますが、近年、私の中で日本画がマイブームとなっています。
特に、この夏、足立美術館へ訪れてからというもの、日本画の線に魅せられています。
水墨画の線の力強さや表現力の豊かさは勿論、鮮やかな色の絵をみても、線の美しさを感じるものが多くありました。そして、人物なら顔、動植物ならフォーカスが当たっているところは、細かく線で表現され、それ以外の部分はシンプルな線が引かれている絵が多いように感じました。
海外の絵と比べ日本画で線の印象を強く感じるところに、内と外・ハレとケなど、境界の意識が昔は強かったのだろうかと推測してみたり。勿論、手本は中国画だと思いますが、それとはまた違った印象を抱くのは私だけなのでしょうか。
言葉では遠回で曖昧な表現をする日本人ですが、絵では線ははっきりくっきり意思を感じる表現に思います。話に聞く、曾祖母はものすごく意思がはっきりし、誰よりも早く待ち合わせ場所へ行き、自分にも他人にも厳しかったそうです。心の中ははっきり自分の意思を持っている人が多かったのかもしれません。
これからの時代の日本画の発展を楽しみに、これからも美術館を巡りたいと思います。
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