シン・ブランクダイバー【新しい真のブランクダイバーの定義】④
意外と前回の記事の反響があって、ご意見・感想をいただきました。
インストラクターって結構近い位置でお客さんと向き合う仕事なので、いわば「ドクターX」の大門先生みたいに、ふとした仕草で病気を疑うような眼を持ってたりするんですよね。(あ、もちろんダイビングに関してね。)
だから、経験のあるガイドさんだとある程度のデータベースが蓄積されているので、「躊躇なくBCDに腕を通した」という事実のその通し方だけをみて、これはトレーニングを受けたことがある人かもなーっていう予測がたったりする。
こういうケースもありますね。ずっと体験ダイビングに参加している人にワタシも巡り合ったことがあります。
体験ダイビングはファンダイバーと違って、経験本数をログブックで証明するということができないので、ファンダイビングより制限のある中で、さらに厳しい制限をかけて催行されているケースも多いです。
例えば、潜降ロープからガイドロープまですべて設置されていて、もしかしたら、ちょっと体勢を起こすと水面から顔が出ちゃう水深での体験ダイビングがあったりします。
これって、手抜きでもなんでもなくて、すでに制限のある体験ダイビングコースの中でさらに自分たちで制限をかけてデザインされた結果なんです。
それはそこの海況的理由からなのか、参加するゲストの大多数が全く初めての方が大部分を占めるからなのか、いろいろあったりするんだけど、ここに今までいろんな場所で体験ダイビングを経験してきた人にはもしかしたら、満足いかない可能性もある。
だからと言って、単純に
と言っちゃうのも、実はワタシは違和感があったりする。
もうね、これはワタシの主観で書いているので、そうか?と思う人は読み飛ばしてもらっていいんだけど、コカ・コーラとクラフトコーラみたいな感じだと思うんです。
クラフトコーラってなんぞや?っていう方はこちら。
コカ・コーラはもはや説明する必要もないくらい、地球人であればほとんどが知っていると思われる1つのメーカーの1つの主力商品。
クラフトコーラってのは、今はコンビニでペットボトルでも売られてたりするらしいけど、もともとはシロップでお店で調合してもらったり、家で自分で調合したりできるんだって。
しかもね、コーラっていうのに割るのは炭酸だけじゃなくて、牛乳で割ったりもするらしい。
それでもね、コカ・コーラが美味しいっていう人もたくさんいるし、コカ・コーラとクラフトコーラは別物だという人もいる。
ワタシがプロのインストラクターとして活動している19年間も、世界はめまぐるしく変わっていて、生活の多様性も想像もできないくらい増えている。
ワタシが知らない趣味だってたくさんある。
昔はお金を払わないとできないことも今は無料でできたりすることだってたくさん増えた。
今の無料ゲームのクオリティを見たら、お金を払ってゲームを買うことに疑問を感じちゃうレベル。
1日は24時間しかないし、1年は365日しかない。
たくさんある手軽に無料で簡単に始められる趣味がダイビング業界の敵となっているのです・・・。
こりゃ、勝てないよ。
無料で簡単にスマホ1つで始められるオンラインゲームって、ダイビングの真逆だもん。
でもね、1度でもダイビングをやってみて、楽しいって思ったことがある人は、きっとダイビングからしか得られないオンラインゲームでは得られない体験や感情や感覚があることを知っている。
コカ・コーラはおいしいけど、クラフトコーラもおいしいんだよってお伝えすることができるところがダイビング業界の強み。
そして、クラフトコーラのシロップ(原液)をゲストによっていろんなアレンジで提供できるのが、ダイビングインストラクターの特権。
そしてそして、ここがポイントです。
クラフトコーラの存在を知っている人(ダイビングを知っている、体験ダイビングに参加したことがある、昔々に講習を受けて以来潜っていない、昔はよく潜ってたけど生活が変わって潜れなくなってしまった、なかなか旅行に行けないけど2~3年に1度の海外旅行ではダイビングをしたい、etc)に、最適と思われる形で提供できることができるのが
おおおお、思わず大きく出ちゃいましたね。
ここで、やっと1番最初に申し上げた
につながってくるわけです。
やっと次に、なんでブランクダイバーにサイパンを推すのかが書けます。
話なげぇなぁと思った方は、どうぞお口直しにハートマークを押して、サイパンおみくじを引いて行ってくださいませ。
ありがとうございました。
≪つづく≫
あなたのサポートで、北マリアナ諸島がゴミの落ちていない島を目指す活動を進めていきます。 楽しくゴミを拾えるIsland Keeperを少しずつ増やして、遊びながら島を綺麗にしたいです。